TEAM SHACHIの咲良菜緒が語る、ステージに立ち続けるための「自己変革」

チームしゃちほこ〜TEAM SHACHIの10年

―チームしゃちほこ時代を含めて、TEAM SHACHIもこの10年でいろいろ変化してきたと思いますけどどうですか?

TEAM SHACHIはメンバーがいい意味でそのままなんですよね。メンバーの個性が活動に反映されてるので、メンバー自身の成長がそのままグループの成長になってる。でもやっぱり、(TEAM SHACHIへの)改名が一番大きかったかなあ。それまでは出されたものをやるだけだったけど、あのタイミングからグループの方向性とかを自分たちでいろいろ考えさせてもらうようになったから。高校生から大学生になった感じ(笑)。高校では出された課題をひたすらやっていくけど、大学生は自分の考えをレポートに書かないといけないじゃないですか。TEAM SHACHIもそういう感じで、考えることが一気に増えましたね。

―なるほど。

TEAM SHACHIには考えることがもともと好きな子とそうではない直感系の子がいるんですけど、思ってることはそれぞれにあって、それを言語化して形にするっていうことを繰り返しているので、社会人として成長したかもしれない。

―自分たちが動かなかったらグループも止まったままっていう。

本当にそんな感じです。私たち次第ということがたくさんあるので、今まで考えてなかったところまで気になるようになりました。

―たとえば?

これまでどれだけ考えてなかったんだって話なんですけど(笑)……ライブでその曲をやる意味とか。それまではセットリストが楽しければそれでよかったんですけど、自分たちの気持ちで動くようになってからはグループとしてのストーリーとか、私たちの気持ちがどれだけ伝わるかっていうことが大事になってきたし、それを表現できるのがライブという場所なので、そういうところまで考えられるようになったことは大きいかな。

―その変化はいい方向に働いてますか?

こういうインタビューでも自分たちの言葉で説明できるようになったのは大きいと思います。それまではリリースインタビューとかでも「これ、なんて説明したらいいですか?」ってスタッフさんに聞くのが普通だったんですけど(笑)、今はアーティストとしてやっと普通になったのかもしれないですね。自分たちがなんでこれをやっているのかっていうこともわかるようになったし。それまでは何の目的でやってるのかもわからなかったから(笑)。そういう意味ではひと安心なんですけど、自分たちの気持ちとか考え方次第で未来が変わってしまうっていうプレッシャーとか責任は重いですね。でもそれはみんな同じだから、アーティストさんって大変だなあって。

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