TEAM SHACHIの咲良菜緒が語る、ステージに立ち続けるための「自己変革」

「チーム、解禁!」

―アイドルってどんな音楽でもやれるのが強みだけど、TEAM SHACHIとしてある程度サウンドの方向性が固まった状態だと、この音の中で何ができるかっていうことを考えないといけなくなるわけですよね。

そうなんですよ。しかも、いつの間にか後輩が増えてて。いつも私たちが一番下だと思ってたし、レーベルでも私たちがダントツに若くて、スタッフさんも含めてみんな先輩だったんですよ。だけど、最近新しく入った現場マネージャーは2つ年下だし、後輩グループもいいっぱいいて、末っ子としてひたすら暴れられるポジションがいつの間にか奪われてたんですよ(笑)。でも、ライブにこだわることは変わらないし、ライブが一番楽しくありたいと思ってるし、「楽しい」の種類は増やせてると思っていて。これまでは瞬間的な楽しさが多かったんですけど、今はツアーの組み方も1本1本がちゃんとつながるように意識してるし、ひとつのライブだけで完結することが減りました。これはチームとしてのストーリーを意識してるってことにもつながってると思います。私たちは10代のキャピキャピした感じには負けるので(笑)、その分バリエーションを増やさねばと思ってます。

―そんな発言が出るようになるとは!

そうだよ! さすがに実感(笑)。気持ちはまだ21ぐらいだけど、それでも10代には敵わないので……バリエーション、ですね。武器の数を増やして、いつ何が出てくるかわからないような状態にしたい。

―もともと菜緒さんはアイドルをまったく知らない上に興味もなかったわけですけど、自分たちの意志でグループを動かしていく今の形のほうがしっくりきてる感じってありますか?

どうなんだろうな……。たまに、「え~! これ、私たちが考えないといけないの~!?」って思うことはあります。やっぱり、自分たちではまだわからなくなるときもあるので。でも後悔なく物事を進める上では今のほうが全然いいし、武器を増やすためには全体の意思統一ができてないと無理なので、今のほうがいいのかなと思ってます。

―今回、TEAM SHACHIの読み方がストレートに「チームシャチ」になりましたけど、これはなぜですか?

もともとはTEAM SHACHIと書いて「シャチ」と呼んでいたんですけど、去年10月にあったパシフィコ横浜公演に向けて「それいけ!TEAM拡大計画!」っていう番組をYouTubeでやったり打ち合わせが増えたりするなかでチーム感を感じる瞬間が増えたし、私たち自身もチーム感を意識するようになっていたので、今回のタイミングで「チーム、解禁!」って。


―あはは!

でも、ぶっちゃけ、「チームシャチ」って呼ばれることがほとんどだったので、それも理由としてはありますね。「シャチ」はもともとの愛称なので変わった感じはしないんですけど、よりチーム感を意識するようになりました。

―そもそもなんで「チーム」を読ませなかったんだって話ですよ。

そうなんだよ! なんでか忘れた、ふふふ。当時はけっこう勢いで決まったところもあったから。

―あとで冷静になって考えると「なんでだ……?」っていう(笑)。でも、チーム感の大切さをより実感した結果として「チーム」が復活するというのは流れとして美しくはありますよね。

本当ですか? でも、コロナで人の大切さがよくわかりました。チームがあることのありがたみを感じました。

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