TEAM SHACHIの咲良菜緒が語る、ステージに立ち続けるための「自己変革」

個性は出すけど統一感も意識する

―そして、ロックなアルバム本編とは反対に、ソロ仕様盤に収録されている菜緒さんのソロ曲「One way LOVE…?」がかわいくてびっくりしました。

みんなからも評判でした。私は打ち込みの曲も好きなんだけどグループではやらないタイプの曲だし、自分のソロコンで幅を持たせるためにこういう方向の曲がほしくて。あと、今あるソロ曲がバンドサウンドなので今回は真逆の雰囲気にしたいなと思ってやってみました。周りの反応を聞いて、「みんなかわいい曲が好きなんだな」って(笑)。



―でも、メインがロックだからこそこういうポップな曲が映えるっていうのはありますよね。

そうですね。他のメンバーもそれぞれがやりたいことをそのまま形にしたので、そういうところも成長したなって。「あなたはこれが似合うからこれを歌いなさい」じゃなくて、「これを歌いたい」っていう気持ちでその曲に染まりにいくようになったのもこれまでとマインドが変わったからだと思います。ソロ曲以外でも、こういうパートを歌うのはこの子っていう傾向がメンバーが減ってからより強くなったので、それぞれのパートの雰囲気が統一されてる印象があります。

―歌う上での表現って変わりましたか?

変わったかも。個性は出すけど統一感も意識しないとバラバラに聞こえてしまうし、バランス感とか前後のつながりも意識するようになりましたね。

―好き勝手には歌えない。

そう、これまでは好き勝手に歌ってたんですけど(笑)。だから、まとまり感を出すのってこんなに難しいんだって思ってます。

―歌以外のパフォーマンスの変化はどうですか?

全体を見てもらうことで「面白いね」って言ってもらうような演出が増えたことで、ひとりだけ頑張ってもあまり意味がないようになったので、ステージ全体がどう見えているのかというのはより考えるようになりましたね。それは照明や音に関してもそうで。だから、以前に比べて舞台とかショーみたいな意識になる場面もあります。それがバチッとハマるとキレイだし、そうすることでライブっぽいパートとの差が感じられるようになるのが面白いので、振り幅を大事にしてます。

―そこまで意識するようになると、お客さんからの反応がこれまで以上に気になりませんか?

気になる。だから、印象に残ってほしい場面についていい感想をもらえると「ああ、よかったな」って思うし、「ああ、あそこはこだわったのにな、ピンとこなかったかな」っていうこともあるし。もしかしたら、タフ民(TEAM SHACHIファンの呼称)もライブの見方とか楽しみ方が変わってるかもしれないですね。でも、それはコロナでライブハウスで騒げなくなったことも大きいから、観てるだけでも楽しいものにしないと。

―さて、これでインタビューは終わりですが、今後の連載は何をしましょうか?

えー、何しよう~? 

―メタルはやったし、ヒップホップもやったし。でも、最近の菜緒さんはジャンルレスになってきてませんか?

今、かなりジャンルレスです。普通の曲が聴けるようになって、昔わからなかったよさがわかるようになってきました。だから、どうしようかなあ。

―ベタにポップスとかでもいいですけど。

ああ、アリですね。逆にわからないかも。

―昔の名曲とか。

あ、それもいいかもしれない。

―あとはオススメしあうっていうのもいいですけどね。

でも、全部知ってそうだけど(笑)。

―いや、でも菜緒さんがストーリーにあげてる曲はほとんどわからないですよ。僕は人が知ってるヤツをけっこう知らなかったりするんで。「いつでも聴けるからいいや」って。

それはちょっとわかります。

―それよりも、「今、たまたま見つけたこのバンドの音源を聴かないともう2度と出会えないかもしれない」っていうのを聴いちゃうんですよ。

わかるな~。そっちのほうが逃したくないですよね。流行ってるのはどうせどこかから聞こえてくるから。

―まさにそれです。じゃあ、内容についてはまた追々考えましょうか。

はい!









<INFORMATION>


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