TEAM SHACHIの咲良菜緒が語る、ステージに立ち続けるための「自己変革」

「自分たちの声が激しい音にあんなにマッチするとは思いませんでした」

―今の話を言い換えると、TEAM SHACHIになってからは自分自身と向き合う時間が増えたってことですよね。

そうかもしれない。メンバーそれぞれの考えを聞く機会が増えてから、「あ、こんなに自分と違うんだ」とか「この子はそういう目線で物事を見てるんだ」って気づくことが増えて。そうなると、自分がほかのメンバーと同じ目線になるとワンパターンになっちゃうし、ほかのメンバーもきっと自分らしい目線を無意識のうちに大事にしていると思う。

―今、自分の役割ってなんだと思いますか?

私の中では今、わりと大人しくて。模索段階というか、「何やろっかなあ」みたいな。

―なるほど。

ライブのやり方が変わったんですよ。これまでは、セットリストは決まってるけどそのほかはほぼ自由でその場の動きで中身が変わったりして、そういうやり方が好きだったし自分には合ってると思ってたんですよ。今は演出も照明もしっかり決まってるなかで決まったものを見せることが多いけど、ライブの生感とかそのときの気持ちも大事にしたいから、それをどうやって表現しようかなって思ってる。歌とかダンスでもいいけど、それだけじゃなくて……なんか物を投げたいですよね(笑)。





―あはは!

自分は暴力的な表現をすることが多くて、すぐ物投げたくなっちゃう(笑)。それはほかのメンバーとはカブらない自分のキャラだと思うから、早くコロナが終わってほしいし、私が何を投げるのか楽しみにしててほしいです。前にポカリをステージに撒いて怒られたことがあって、今は機材にかかったらヤバいってことはわかるんですけど、当時はそんなことわかってなくて。でも、そういう精神は取り戻したい。

―冷静に狂いたいというか。

そうそうそう。

―音楽性の変化に関してはどうですか?

改名してからはブラスとラウドとポップを約束事として曲を作ってるんですけど、最初はラウドの速いリズムに合わせて歌うのが本当に難しくて。私は割とバンドさんの音を聴いてきてたから慣れてはいたけど、実際に歌うとなるとすごく難しくて苦戦しましたね。実はTEAM SHACHIとして最初に出したミニアルバムに入ってる「ROSE FIGHTERS」もめちゃ難しくて、最初の頃は必死だったんです。最近やっと馴染んできました。

―そうだったんですね。

でも、TEAM SHACHIでは私以外に激しいロックを聴くメンバーはいないんですけど、自分たちの声が激しい音にあんなにマッチするとは思いませんでした。4人いるとはいえラウドな音にはさすがに負けちゃうんじゃないかって思ってたし、それに加えて5人のブラス民(ブラス隊)もいるからさらに音圧があるし。でもちょっとずつグループの音として確立できてきたのかなって思ってます。

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