各自のソロ活動について
ー楽しみです! 最近気になってるアーティストとかいますか?
RYO-Z 俺が最近一番再生した曲、何だと思う? スピッツ。
ILMARI あはは!(笑)。 聴くイメージないんだけど、どうしたの?
RYO-Z 「大好物」っていう曲があって。それが主題歌になってる映画(「劇場版 きのう何食べた?」)がね、すごいよくてずーっと聴いてた。いい曲なのよ……。なんでカノン(進行)なんだろうと思ったら、「そうか、日本人が”大好物”だからだ! さすが亀田誠治とスピッツだ」と思ったわけ。
ILMARI でもさ、スピッツと一緒にやりたいなと思っても、非現実感があってなかなか声かけられないと思うんだよね。そこをKREVAはいくじゃん。すごいよね。だからRYO-Zくんもいけばいいんだよ。
RYO-Z いこっかな? これからはそんな躊躇してたらだめだよね。「厚かましいくらいが本当のタフネス」(「Human Nature」の歌詞)だから厚かましくいこう。
ILMARI 確かに、うちら3人になってフィーチャリングはやりやすくなったかもしれないね。
RYO-Z そうだね。だからFUMIYAのイメージとオケにぴったりのボーカリスト、ラッパーはじゃんじゃん誘っていきたい。ここで言っといたほうがいいよ!
FUMIYA えー誰だろう。声がきれいな人がいいですね。
RYO-Z 例えば?
FUMIYA ……草野(マサムネ)さん?
RYO-Z・ILMARI あははは(笑)!
RYO-Z でも、何年か前にSTUTSくんのトラック(「マジックアワー」)にBIMとフィーチャリングさせてもらった時、若い子とスタジオ入ってセッションするの、すっげえ楽しいとも思ったよ。今の若い子はほんといいヤツばっかりだよね。
ーその流れでソロ活動の近況も聞きたいのですが、RYO-ZさんとILMARIさんはTERIYAKI BOYZとして12年ぶりとなる新曲「Morë Tonight」が3月に出ましたね。ファレル・ウィリアムスプロデュース……って文字面にすると改めてすごいです。
RYO-Z すごいよね。今回は一緒にスタジオ入ったわけじゃなくて遠隔だったけど。
ILMARI 去年の3月ぐらいにNIGOさんから「Victor Victorと契約したからアルバムを出すんだけど、テリヤキどうですかね?」っていう連絡が来て、その後音沙汰がなかったんですよ。そしたら10月後半にいきなり「ファレルからトラックが届いたから3日か4日で作って」ときて。
RYO-Z 「TOKYO DRIFT(FAST & FURIOUS)」の時と全く同じだーっていう。
ILMARI 急遽みんなで集まって3日くらいでラップを入れて送り返したんですけど、最初に、Zoomでテリヤキメンバー4人でミーティングしたんです。その時、Zoomの画面がそれぞれの家にいる姿だったから、「俺たちおっさんになったな。全然盛れてねえな」って話になったんですよ。ファレルのトラックだし、俺らもっと盛っていこう!ということで、Morë Tonight(盛れてないと)っていう曲になりました。
ーファレルから何か指導はありましたか?
ILMARI 実は当初、全然違うテイクだったんですよ。それを送ったらファレルに、「今までのテリヤキっぽい作り方もいいんだけど、俺が作ったメロをそのままなぞって作り直して」って言われて全部書き直したんですよね。
RYO-Z 「ここはラップのシークエンス」っていう目印でハミングしてるわけじゃなくて、このハミング通りに入れてくれっていうことだったんだ、って。
FUMIYA 譜割りまで指示するってことね。
ILMARI テキトーに歌ってる鼻歌なのに、これでいいじゃんってくらいカッコいいんだよね。
RYO-Z 天才ですからね。まあ、うちにもFUMIYAという天才がいますけど。
FUMIYA いやいや……でも、俺の曲は盛ってくれないのね。
RYO-Z 盛る盛る! いつも盛ってるよ?
FUMIYA そう?