LOW IQ 01の青春時代「SUPER STUPID結成、人生最大のパワーを使った1994年」

ー1994年に始まっていますね。

その前は『DANCE DANCE DANCE』をやっていて、それで『HEY!HEY!HEY!』で歌番組になった。めっちゃ覚えてるのがテレビだけの企画で、所ジョージにダウンタウンが曲を書いてもらう幻のおもしろい企画があったんだよ。音源はないと思うんだけど「ラブハンター」って歌だった。ACROBAT BUNCHを辞めようと思った理由の1つ、この頃俺はダウンタウンが大好きで、松本人志さんがベストセラー『遺書』を出すんです。普段本は読まないんだけど、唯一読んだのがこれと『松本』。その関係で浜ちゃんが『読め』ってやつを書いたんだけど、そっちにはあまり影響を受けなかった。松本人志の『遺書』を読んで、自分を信じるべきだなと思ったんだよね。本の中でトミーズのことを言っていて、客に媚びる行為、最後番組が終わったら握手をするとか。お笑いで勝負したかったら、そんなの必要ないみたいに書いてあって、まっちゃんかっこいいなってそれはストリートだなって思った。

ーSUPER STUPIDを立ち上げた時期と出版時期がかなり近いと思うんですけど、そこでマインドがシンクロしたんでしょうね。

そうそう。ちょっとひねくれていて、どセンターじゃないぞみたいな。この頃はとんねるずがメインストリームに行ってた感じなんだよね。俺がアイゴンと分かれた理由として、例えるならアイゴンのEL-MALOはとんねるず、俺はダウンタウンになりたかった。前回も言ったけど、1994年の音楽チャートに入ってる広瀬香美の「ロマンスの神様」のリリースは1993年の12月だよね。アルペンのCMが1994年でムラジュンが出てたんだけど、隣の中学の後輩でスケーターでストリート出身。そのイメージがすごいある。あと、1994年はGO-BANG’Sが解散してる。GO-BANG’Sのレコーディングに参加してたりしていて、電気グルーヴとかにも参加して、アイゴンがギターを弾いたりしてたから。ACROBAT BUNCHでGO-BANG’Sのレコーディングをしたこともある。

ー1994年に渋谷ON AIR WESTで開催した「バイオニック・ギグ」で解散したんですよね。

「バイオニック・ロック」というアルバムに俺もACROBAT BUNCHで参加しているはず。それで、同時期に辞めてるんだよね。だから、GO-BANG’Sのことをお姉さんって呼んでいるんですけど、思い入れがある。あと音楽だと、松任谷由実さんの曲も瀬戸朝香のドラマ『君といた夏』なんだよな。いしだ壱成とかが出てた。1992~1994年って謎だったんだけど、筒井道隆なんだよね。もうちょっと本格派の役者がいいのに意外に主役を張ったりして、なんでだろうって思ったりしてた。他覚えているのは、辰吉丈一郎と薬師寺保栄の試合。これをやる前までは挑発的な試合をしていたんだよね。スパーリングとかも辰吉の方が全然上で薬師寺ってすげーチャラかった。リングの上でダンスする感じとか嫌だったんだよね。辰吉頑張れって思ったんだけど、まさかの最終ラウンドまでいっちゃったという。試合が終わった瞬間にノーサイドで抱き合ったら、辰吉の口が「チャンピオン」って言っているんだよ。もう認めたんだよね。あれは結構歴史的だったな。俺は絶対辰吉勝つと思ってた。代理戦争的に名古屋対大阪みたいなイメージもあったし(笑)。

Rolling Stone Japan 編集部

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