新しい学校のリーダーズが語る、ライブでの成長、88risingでの経験、そして限界突破へ

「ワシらのことは、ワシらが一番分かってる」

―ライブのタイトルは「無名卒業ライブ」と銘打っていますが、このタイトルに込めた想いは?

MIZYU:今までずっと、「無名ですけど」っていう言葉をワンマン・ライブのタイトルに使っていたんです。でも、それを「いつまで続けよう?」って話もたびたびしていて。(無名を)卒業するかしないかって誰が決めることでもないと思うんですけど、今回、挑戦や規模拡大ということもあったので、ああやって言葉にして掲げるいいタイミングなんじゃないかと。観た人にも「なるほどな」と思ってもらえるライブが出来たと思います。あのライブを機に、「無名を卒業した私たちが始まります」ってことを感じてもらえたら。

―今の自分達に納得できないと、こちらから「無名卒業」って言えないですよね。見ているこっちも、勝手に感極まってしまいました。何より、お客さんが楽しそうにしていたのがすごく印象的で。

SUZUKA:まだ声は出せないけど、ようやくライブハウスに足を運べるようになってきていますし、お客さんからも開放感みたいなものを感じました。「手あげて」って言ったら全力で挙げてくれる様子も、「全員が本当にAG!を見に来てるんだ」って感じがありましたね。

MIZYU:映像で見返した時も、すっごく後ろまでちゃんと手が挙がってたもんね。

―無名を卒業したAG!のみなさんが、今、見ているビジョンってどんなものですか?

SUZUKA:今年の8月にロサンゼルスで開催される88risingのフェス、「Head In The Clouds」にも出演するんです。これまでにアメリカには2回行ってるんですけど、その2回とは確実に違う経験をするっていうことが決定していますので。

MIZYU:決定してるんだ(笑)。

SUZUKA:そう。Zeppを経て、そこに対しての覚悟や自信を身につけることができた。やけど、(海外でのライブは)そこのアプローチとはまた違うのかなとも思っています。やっぱり、アートとしての”日本”を誇張して表現したいなと思うので、そこは自分たちでポイントを押さえながらやっていきたいですね。ワシらのことは、ワシらが一番分かってるので。そこを伸ばしていって、みんなにグッサグッサと刺していけばええんちゃうかなって思いますね。

KANON:過去2回海外に行って、毎回、4人としての成長がすごくて。

MIZYU:どんどん変化してるよね。

KANON:そう。行くたびに変化してるなと思うので、次もどんな変化が待ってるんだろうってすごく楽しみにしています。

SUZUKA:その変化を4人で乗り越えられるっていうのが楽しいんよな。

RIN:本当に、毎回が挑戦なんですよね。

―そうした変化や挑戦を自分達のスキルや実力に変換できるのがみなさんのすごいところだなって感じています。

KANON:それは、出会う人や環境にもすごく恵まれているなと感じます。

MIZYU:海外にいるとき、日本が恋しくなったり心細くなったりするタイミングがいっぱいあるんですけど、そんな時も日本のファンの皆さんがたくさんメッセージをくれて、すごく心強かったんです。だから、今年も夏にアメリカに行くけど、その前にZeppのワンマンで皆さんの顔を見れてすごく良かったです。あの景色を見たらまた頑張れるって。

SUZUKA:すごい財産よな。

MIZYU:「アメリカ行ってきます!」って気持ちになるよね。

―同じく、2021年に開催された「Head In The Clouds」にもAG!として参加されました。その時のオーディエンスの反応はどうでしたか?

KANON:反応が良すぎて。

SUZUKA:発狂!

KANON:そう、発狂!

MIZYU:日本のお客さんよりもリアクションが大きい感じがしましたね。「知らない曲だからポツン」みたいな人もいなかったし。しかも私たちのことを知っている人は少ないと思ってたんです。「それでも爪痕残せるよね」って覚悟で挑んだんですけど、実際にライブに出たら私たちのことを知ってたんですよ。AG!の姿が見えて黄色い声が聞こえたときに……。

KANON:「え!? 知ってるの!?」って。

SUZUKA:ワシらは、あの反応をイメージして普段から曲も作っているから、「やっと求めていた発狂が来た!」みたいな感じがありましたね。だから、日本のお客さんにも「もっと発狂してええんやで」って伝えていきたい。この後、コロナが終わったらみんなのことをもっと解放できたらなと。



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