「アリス・クーパーがステージ袖まで観に来てくれた」
―みなさんぐらいのキャリアを誇るバンドでも、久しぶりのライブとなると多少は緊張するものですか?
ヌードルズ コロナ禍になってから最初のショーではすごく緊張したよ。人前で演奏するのは1年半ぶりで、そんなに長い間観客の前に出ないのは初めてだったからね。でも、みんな笑顔だったし、「ああ、これは前にやったことあるぞ。これは楽しくなるぞ」って思えた。素晴らしかったよ。俺は普段もライブ前は少し緊張するからいつも通りではあるんだけど、2、3曲やったらすぐに戻った。グルーヴもよかったね。
―HELLFESTでのライブをYouTubeのオフィシャル動画で拝見しました。メンバーも観客もテンションが高くて素晴らしかったです。
ヌードルズ あれは楽しかったよ。
デクスター めちゃくちゃ暑かったな。40℃だったっけ?
―それは暑いですね!
ヌードルズ まさにHELLFESTだった(笑)。すごく楽しかったな。
―あはは! ツアー中、何か印象的な出来事はありましたか?
ヌードルズ ああ、HELLFESTの俺たちのショーをアリス・クーパーがステージ袖まで観に来てくれたんだよ。俺はショーが終わるまで気づかなかったんだけど、もし気づいてたら緊張して大変だったと思う。
デクスター そうだね。あれはよかった。
ヌードルズ 25年ぐらい前に、彼の息子が俺らのすごいファンだって言ってくれてたんだよね。
デクスター HELLFESTではデフトーンズにも会えたし、フェスは普段会えない人に会えるからうれしいね。
―新作『Let The Bad Times Roll』からもいくつか披露していますが、お客さんの反応はいかがですか?
ヌードルズ グレイトだね。どの曲がオーディエンスに一番ウケるかまだ探ってる最中だけど、「THE OPOID DIARIES」はアルバムが出る前からプレイしてるからウケがいいね。あとは、「BEHIND YOUR WALLS」もすごくいいし、最近「ARMY OF ONE」もやるようになった。でも、フェスだと時間制限があるから、今はどれがいいかいろいろ入れ替えてるところ。
デクスター 新作の曲を全部やるには時間が足りないよ。
―ツアーのセットリストを拝見したんですけど、新作の収録曲「Hassan Chop」を演奏していないですよね? 個人的に好きな曲なんですが。
ヌードルズ 大きなフェスでやらないね。
デクスター そもそもまだライブではやってないな。
ヌードルズ 「Hassan Chop」はマニア受けする曲だからフェスではできないかもね。でも、実はバックステージではよく演奏してるんだよ。あの曲はウォーミングアップにいいんだよね。
デクスター しかも、大阪は持ち時間が50分しかないからな。
ヌードルズ 俺たちはヒット曲が多いから!(笑)「20年前のヒット曲はもう演奏したくない」っていうバンドもいるけど、俺らは死ぬまでやる。やらないとファンもがっかりするし。