オフスプリングが語る、戻ってきたツアー生活と日本の話

日本のライブでの奇妙な体験

―わかります。今回の日本でのライブも奇妙な体験になるとは思うんですけど、過去にもそういう体験をしたことはありますか?

ヌードルズ 1995年に初めて日本に来たときのことを覚えてる。曲が終わるとめちゃくちゃ大きな歓声と拍手が起こるんだけど、すぐに静かになってさ。当時はまだほとんど誰もクラウドサーフとかモッシュを理解してなかったけど、時が経つに連れて少しずつ状況は変わっていった。でも、最初はめちゃくちゃ静かだったからすごく慌てたよ。他の国はバカみたいに騒ぐ連中ばかりだったからさ(笑)。

デクスター あの頃、俺たちはライブ中にステージダイブをしてたんだけど、日本で俺がダイブしようとしたら客がみんな「こいつ、何すんだ!?」みたいにビビった顔して、そこからサーッといなくなってさ。あれは笑ったよ(笑)。

―では、今回何かやりたいことはありますか?

ヌードルズ ライブが終わったらすぐに帰るから、俺にとって日本を体験できるのは今日だけなんだよ。

デクスター そう。だから俺は早く来たんだ。富士山は美しかったし(笑)、キディランドももちろん行ったし、ランチは一蘭で食った。東京には他にも美味しいラーメン屋がめちゃくちゃたくさんあるのは知ってるけど、俺らみたいにカリフォルニアから来た人間にとって一蘭は最高なんだよ。「オーマイガー! 毎日食いたいわ!」って。一蘭は日本の「In-N-Out」だね(笑)。

―あはは! わかりやすい(笑)。では、最後にちょっとシリアスな質問をします。最近、99年に開催されたウッドストック・フェスティバルのドキュメンタリー『とんでもカオス!:ウッドストック1999』の配信がNetflixでスタートしました。フェスで若者が馬鹿騒ぎすることはポジティブな面とネガティブな面の両方がありますが、この年のウッドストックに関してはネガティブな方向に振り切ったものになりました。

デクスター そうだね。

ヌードルズ 俺たちの出番は初日だったから、まだそこまでひどくはなかったんだよ。まだみんな水を飲めてたし、「いい週末を過ごそうぜ」って感じだった。それでも何かがおかしいとは感じていて、デクスターもクラウドサーフしてる女性が痴漢されているのを見てステージから指摘してたんだ。
デクスター 俺たちの前にアンディ・ディックっていう狂ったコメディアンがステージに出てて、客からかなりブーイングをくらってステージから引きずり降ろされたんだ。それで雰囲気がちょっと悪くなったっていうのはあったのかもしれない。実際、自分たちのライブでも物が飛んできて体に当たったりしたし、かなり不愉快な状況だったのはたしかだね。

―明日はハッピーな空間になると思うので楽しんでください。

デクスター そうだね! 俺たちはサマーソニックには何回も出てるけど、いつだってその年のハイライトになるんだ。だから今回も楽しみにしてるよ!


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オフスプリング
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