JP THE WAVYが語る、不変のヘッズ魂と「聴き心地」にこだわる理由

『BANKROLL WAVY』制作のきっかけ

ーではEP『BANKROLL WAVY』の話を聞かせてください。「WAVEBODY」を手掛けたプロデューサーのBankroll Got Itとの共作になりましたが、実現した経緯と制作のプロセスはどんな感じでしたか?

Bankroll側から提案してもらったので断る理由がないし、やるかやらないかだったら、やるしかないっしょって感じで。40曲以上ビートが送られてきて、そこから5~6曲を選んだ流れです。自分と仲間でスタジオで聴いて、そこから作りました。自分のヴァースは、もう去年には録り終わってたんですよね。そこからは客演を入れてく作業で、誰がいいって決めて、その人にデータを送って、ヴァースを待って……というやり取りを経て完成しました。自分の作業的には今年はほぼやってないです。もう次のEPのネタ出しをやってて。

ーWAVYさんが感じるBankrollのサウンドメイキングの主な特徴とは?

特徴的なのは、曲が始まる時に聞こえるビートタグと、キックとベースがめちゃめちゃデカいこと。今回はクラブバンガーっぽい曲をセレクトして送ってくれたんですけど、最近出してるBankrollがプロデュースしてる他の曲を聴くと、全然そうじゃないビートもあって。(Bankrollは)3人組なので、ビートの幅が広いですね。

ー今作でのBankrollのビートとWAVYさんのラップとのミックス具合っていうのも最高なんですけど、楽曲をプロデュースしていく際、大事にしていることは何かあります?

うーん、大事にしてること……。自分と自分の周りにいる仲間が納得するものを出すってことですかね。というか、今日のインタビュー、けっこう不安だったんですよね。何も言うことないけどどうしようって(笑)。この曲にはどういう意図がありますか?と聞かれても、ただビートに合わせてその場でのインスピレーションで作っただけです。

ーでもそれがWAVYさんのスタイルですからね。リリックに関しても、同じような内容を言ってるだけって前から話してますし。

はい。今回の「Okanemochi」って曲も、どういう気持ちで書いたんですかとか言われても、金持ちになりたいからからってことだし(笑)。この曲、スタジオでビートを爆音で流してみんなで聴いて、最初は「Okachimachi(御徒町)」だったんですよ。でも「Okanemochi(お金持ち)」の方がキャッチーかもしれないってなって、「Okanemochi」になった。御徒町に金(ゴールド)を買いに行く、ダイヤを買いに行くって、お金持ちになりたいってことと内容的には同じだから、じゃあ「Okanemochi」にしようって。



Tag:

RECOMMENDEDおすすめの記事


RELATED関連する記事

MOST VIEWED人気の記事

Current ISSUE