米大学生4人刺殺事件、現場で犯人が発した一言「大丈夫、助けてあげるから」

11月13日午前11時58分ごろ、女子生徒の1人が意識不明になっているというルームメイトの緊急通報を受けて警察が現場の住居に向かった。警察が現場に到着したところ、遺体が発見された。5日に公開された宣誓供述書によると、D.M.という名のルームメイトは、夜中に何度か目が覚めて寝室のドアを開けたと警察に供述した。そのうち1度はモーガンさんの部屋から泣き声がして、「大丈夫、助けてあげるから」というような男の声が聞こえたという。午前4時17分ごろ、3度目にドアを開けたときに「黒い衣服とマスクを被った」背丈5フィート10インチほどのもじゃもじゃ眉毛の人物を見た、とD.M.は警察に供述した。通報があったのはそれからおよそ7時間後だった。当局は犯行現場で、Vansのスニーカーに類似したダイヤモンド型の靴跡も発見。D.M.が証言した容疑者の経路と一致した。

モスコー警察は捜査の過程で、事件と関連があると思しき白のヒュンダイ・エラントラを特定すべく市民に協力をあおいだ。4日午前にABCニュースが報じたところでは、コーバーガー容疑者は父親が運転していた同種の白いセダンに乗車していた際にインディアナ州警察に止められたが、警告だけで見逃してもらえたそうだ。

「車を止めた時点では、アイダホ州の事件の容疑者について何も情報はありませんでした。身元情報も、犯行現場付近で目撃されたと報じられていた白のヒュンダイ・エラントラのナンバープレートに関する具体的な情報もありませんでした」と、インディアナ州警察はABCニュースに語った。

宣誓供述書によれば、容疑者の車両追跡は動画映像を使って行われた。最後に確認されたのは11月13日午前4時20分、ワレンタ・ドライブを南方向に走行しているところだった。この道路はワシントン州プルマンに続いており、約10マイル離れた2つの大学の街を行き来するのによく使われていると警察は指摘した。ワシントン州立大学および複数のカメラに映った映像には、ナンバープレートがはっきり見えないものの、1台のセダンが犯行時刻前後に付近を行き来しているようすが収められていた。警察は大学に登録されている2014~2016年型の白のエラントラをしらみつぶしに調べ、そのうち1台がコーバーガー容疑者名義であることを突き止めた。登録書に記載された住所は、容疑者の車が最後に確認された監視カメラから3/4マイル先だった。コーバーガー容疑者はD.M.が供述した容疑者の特徴とも一致していた。

Akiko Kato

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