日比谷野音に刻まれたヒップホップへの敬意と未来への創造、「FUYU NO YAON」総括

残すはクロージングアクトのSTARKIDSのみ。先日行われた初の自主企画「STAR RAVE」でメジャーデビューを発表した勢いに乗る6人組ラップクルーだ。「この番組はSTARKIDSの提供でお送ります」というSEが流れ、「POP」で色とりどりのラップを繰り出す。オーディエンスは疲れを感じさせず、ジャンプして大盛り上がり。「HORIZON」「REDLINE」で狂騒を作り出し、最後はクラブアンセム「FLASH」。アグレッシヴなビートに英語と日本語のラップを乗せたパフォーマンスに場内のテンションは落ちることはなかった。これからまた、STARKIDSによる新しいページがヒップヒップ史にどんどん加わっていくのだろう。


STARKIDSPhoto by ハタサトシ)

それぞれのやり方で自らの人生を指し示してくれたヒップホップへ敬意を払い、それぞれのスタイルとスキルとプライドが摩擦を起こし続けた「FUYU NO YAON」。終演時にはOASISの「Don't Look Back in Anger」が流れ、この曲がリリースされた当時は生まれていなかったであろう世代のオーディエンスが合唱しながら満足そうな表情を浮かべ、帰路についていた。そのオープンな光景はとてもヘルシーで、今後さらにシーンが広がっていく未来を感じた。



<イベント情報>

FUYU NO YAON
2023年2月18日(土)日比谷野外大音楽堂
OPEN/START:14:45

■HEAD LINER
SKY-HI
C.O.S.A.
Jin Dogg
ralph
STARKIDS

JUBEECreativeDrugStore
featuring GUEST
CYBER RUI
HIYADAM
in-dCreativeDrugStore

■サプライズアクト
ジャパニーズマゲニーズ

■GUEST
PETZYENTOWN

BES featuring GUEST SEEDA
chelmico
Elle Teresa
Gottz & MUD(KANDYTOWN)
漢 a.k.a. GAMI
K DUB SHINE with DJ OASIS
LANA
SATOH
SUSHIBOYS

■SHOT LIVE
Campanella
homarelanka
JNKMN(YENTOWN)
釈迦坊主
Spada featuring GUEST Joseph Blackwell
山田ギャル神宮
18scott

原島"ど真ん中"宙芳

Rolling Stone Japan 編集部

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