尾崎裕哉が語る、父・尾崎豊の名曲「I LOVE YOU」をいまカバーした理由

―では改めてEPの収録曲についてそれぞれの詳しく訊かせてください。「I LOVE YOU」はアレンジや歌い方で意識したのはどんなところでしょう。

「I LOVE YOU」に関しては、メロディとかタイミングとかを原曲に寄せて歌いました。オリジナルへのリスペクトを込めてアレンジも一緒なので、歌い方も一緒になるのも必然というか。オリジナルと聴き比べて似てる、似てないというのはあると思うんですけど、聴き比べたら、どちらの声かわかるようにはなっているんじゃないですかね。

―後半、声が重なっている部分がありますね。

単純に、ダブルにしているだけなんですけど。そこは、みなさんで感じるように感じてもらえれば。想像もしながら聴いていただけたらと思います。



―ずっと歌ってきた「I LOVE YOU」をこうして音源化してみていかがですか。

「よくやったな」という感じです(笑)。ビックリした方も多いとは思うんですけど、結構、色んな流れの中で必然的だったので、今やれて意味のあるものになったと思います。

―サウンドプロデュースを手掛けたトオミヨウさんには、制作にあたってどんなことを伝えましたか。

「I LOVE YOU」は原曲に忠実に、だけどサウンド感はアップデートした、「今の「I LOVE YOU」を作りましょう」という話をしました。「OH MY LITTLE GIRL」はもうちょっとアレンジで遊びたいという感じでしたね。

―「OH MY LITTLE GIRL」は、オリジナルと聴き比べると結構アレンジに違いがありますよね。原曲よりも明るめな印象です。

アレンジに関しては、トオミさんに一任していたんですけど、「ギターで弾く「OH MY LITTLE GIRL」」ということだけは伝えていたので、ギターが中心になっています。こういうちょっとソウルっぽい明るいテイストになったのは、彼なりの今っぽさの解釈なんだと思います。

―原曲ではサビの〈Oh My Little Girl〉の“Girl”の発音がすごく特徴的ですよね。そこの歌い回しはどう考えましたか。

これはいろんなやり方があるなと思ったんですけど、普通に僕が日本語英語で〈Oh My Little Girl〉って歌うよりは、英語に寄せた方がナチュラルかなと思って歌ってます。この曲は結構早く録れたし、歌うのはむずしくはなかったです。ただアレンジがオリジナルとは全然雰囲気も違うし、おっしゃるように明るめだとは思うので、そこに引っ張られた感覚はありますね。

Rolling Stone Japan 編集部

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