ちゃんみなが見せた素の姿、「大丈夫じゃない」と歌えるようになった理由

──横浜マリーナ公演では、ヴァイオリン奏者で幼少期を共に過ごしたいとこのヨジンさんとソンジュンさんが演奏で参加されました。それも、これまでにはない部分ですね。

ちゃんみな:「THE PRINCESS PROJECT」は、どちらかというとプライベートなものというか、私自身の話みたいな感じだった。「AREA OF DIAMOND」も私自身の話ではあるんですけど、もうちょっと広くなったイメージで。やっと私の思う大事な人とかを呼べるという感覚だったんです。「THE PRINCESS PROJECT」は場所を作ってきたイメージで、その場所で何をするかっていうのが「AREA OF DIAMOND」なのかなって。

──横浜アリーナ公演の「美人」でメイクを落とすシーンは、言葉に表せないぐらいゾクゾクするというか息を飲む場面でした。動画でも、お客さんの衝撃というか戸惑いが伝わってきますが、あの瞬間、どんな心境だったんでしょう。

ちゃんみな:あれをやるだいぶ前から、やってやる!って気持ちは固めていたんです。本当にまるまるすっぴんになるし、あの人数に見られることないですから、シンプルに一女性としては嫌でしたけど、アーティストとしてはすごくやりたかったことで。リハーサルの時は、みんな私のメイクがちゃんと落ちてるかとか、立ち位置とかを気にしているので、初めて生の反応を聞いたんです。あえて無音にしたことによって、みんなの声がより聞こえて。正直、反応は予想してなかったのでオーディエンスの反応がすごく不思議だったし、今思ってもやってよかったなと思っています。



──見せたくない気持ちもあったんですか。

ちゃんみな:もちろんありましたよ!

──それでも、やりたかった理由はどこにあったんでしょう。

ちゃんみな:「AREA OF DIAMOND」を直訳すると「ダイヤモンドがある場所」ってなるんですけど、そこにいる人たちみんながダイヤモンドで、別に着飾らなくても、どういう姿であろうと、そう思ってほしいって願いを込めてつけた名前なんです。生まれたままとか、ありのままっていう想いがあって。私はアーティストの中でもすごくメイクを大事にしてるアーティストだと思うし、私自分自身すごいメイクが好き。しっかりしてるメイクが好きだし、そんな私がメイクを落とすことによって、私が言いたいことが言葉よりも伝わるんじゃないかなと思ったんです。

──今、メイクの話が出ましたけど、ビジュアルもこれまでと印象が大きく変わりましたよね。アーティスト写真の撮影時のイメージやコンセプトはどういうものだったんでしょう。

ちゃんみな:私がすごく好きなフォトグラファーのデニス・リューポルドとアメリカでフォトセッションをすることになって。その時『Naked』ってコンセプトは決まっていたので、それだけ伝えて、本当何ポーズも撮ってセッションをしていったんです。



──セッションは、具体的にどんな雰囲気で行われたんですか。

ちゃんみな:いろんな洋服を着たんですけど、『Naked』だから1回脱ぎたいね、みたいな話になって、脱いだところを撮ってもらった写真がジャケット写真になってます。

──もともと洋服を着て撮っていたんですね。アー写もその時に撮ったもの?

ちゃんみな:そうです、いろんな洋服を着ましたね。

──最近、リリースの度に雰囲気が変わりますよね。髪の毛の色もそうですし。

ちゃんみな:私が変えたがりなんですよ(笑)。いろんなファッションが好きだし、いろんな曲調が好きなのと一緒で、いろんなことをやりたい。それで作品のタイミングごとに変えています。

Rolling Stone Japan 編集部

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