ちゃんみなが見せた素の姿、「大丈夫じゃない」と歌えるようになった理由

──今作には、横浜アリーナで共演したAwichさんとの「美人 (Remix) feat. Awich」も収録されています。「美人」がリリースされた時も大きなインパクトがありましたし、実際それまで培ってきたものを込めた楽曲だと思うんですけど、多くの反応を経たことによって、この楽曲に対する考えとか思いに変化みたいなものってあったりしますか。

ちゃんみな:書いた時と変わらないですね、むしろ、それが強くなったなってイメージ。



──どういう部分が強くなったんでしょう?

ちゃんみな:なんでもいいじゃんみたいな想いが強くなりすぎてる気もしてて。もはや、こだわりも失ってしまっているんじゃないかってぐらい、なんでも美として受け入れているし、どんな人も綺麗に見える。私の頭の中からブスとか不細工、不恰好って言葉が消えたなって思います。

──それは、どうして消えたんだと思いますか。

ちゃんみな:やっぱり、「美人」をアウトプットしたからじゃないですかね。例えば、人に対して不格好だな、醜いなとか思っているのは、きっと自分にそう思っているからだと思うんです。私のこういうところが気に食わないって。例えば、唇が分厚いのが気に食わないと思っていたら、唇が厚い人を見ると気に食わないと思う。なぜなら私の好みじゃないから。そういうものが積み重なって、自分のことを不恰好だとか思ったり、自ずと人にもそれが向いていくと思うんです。「美人」で自分の思ってることや嫌だったことをさらけ出したので、多分スッキリしたんでしょうね。自分にも思わなくなったし、人にも思わなくなった。ていうか、元々、人に思ってなかったんだなと思います。

──ライブでは「美人」の後に「ダリア」を繋げることもあるじゃないですか。MVもそうですし。その2曲の関連性はどう考えてらっしゃるんでしょう。

ちゃんみな:「美人」はアウトプットがポジティブなものなんですけど、「ダリア」はすごくネガティブなものなんですよ。「美人」で描いた問題について私が悩んでたことは両方あったので、ネガティブをポジティブで発信することは大事だけど、ネガティブをネガティブとして発信することも私に必要だった。なので、「ダリア」は私に必要だった楽曲ですね。

Rolling Stone Japan 編集部

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