二人が思い描く「夢」―では最後に、「Dream Out Loud」という曲タイトルに合わせて、現在のお二人の「夢」をお伺いしたいです。可能であれば、さっき話してもらったような自国とグローバルの現状も見据えたうえでの「夢」を話してもらえたら嬉しいなと。ØZI:そうですね……まずは日本語をもっと勉強して、イケてる日本語の曲を書きたい(笑)。
―楽しみにしてます(笑)。ØZIさんはアメリカの大手アジア系マネジメントであるTransparent Artsにも所属しているわけですが、そのあたりのことも含めた今後のアーティストとしての展望に関してはいかがですか?ØZI:僕はそれこそウィアードなポジションというか、アメリカと台湾のスプリットカルチャーで、どちらを代表しているわけでもなく、すごく複雑な立ち位置だと思うんです。逆に言えば、その両者の橋渡しを担えるかもしれないと思っていて、もっと言えば、音楽だけではなく、ファッションや映画も含めたいろんなカルチャーを結び付けて、それぞれのウィアードネスを拾い上げていくようなスタンスでありたいです。今年出した新しいEP(『ADICA』)ではちょっと踏み込んだ表現にもトライしているので、これからもアーティストとして変化していく様子を見てもらいたいです。
SKY-HI:アジアはすごく近くなりましたよね。日本の音楽業界の風向きが変わったのはすごく感じていて、いろんな国で日本の曲がバイラルヒットすることも増えたし、88risingのショーン・ミヤシロもどんどん活躍しているし、XGのプロデューサーのサイモンは同い年だし、同じアジア人として夢を見やすくなったなって思います。一昔前はそれこそ日本の音楽シーンはユニークで、ストレンジで、ガラパゴスでもあるから、日本以外の国で成功するのはすごくハードルが高いっていう時代が30年くらい続いたけど、もうそういう時代は終わった気がして。だから、いい意味で「挑戦」みたいな感じでもなく、それこそすごくフラットに、いろんな夢が見れるようになったと思うんですよね。具体的なことはここでは内緒にしておくけど、やりたいと思ってることはまだまだたくさんありますよ。
ØZI:僕からすると日本はすでにオリジナルで、ミヤザキのようなアニメだったり、『キルビル』みたいなサムライムービーもすでに世界で認識されてるわけだから、日本の音楽だっていつか世界で爆発する可能性が十分にあるんじゃないかな。
Tanslation by Ken Ayugai
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Digital Single
「Dream Out Loud feat. ØZI」SKY-HIB-ME
配信中
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