須田景凪が振り返る挑戦の1年、初めて語られる制作エピソード、大切な出会い

須田景凪(Photo by 雨宮透貴)

須田景凪が2023年6月21日(水)、メジャー2ndフルアルバム『Ghost Pop』の発売を記念し、東京・代官山蔦屋書店にてRolling Stone Japanの公開インタビューを開催した。

本イベントは、2023年5月24日(水)発売の須田景凪メジャー2ndフルアルバム『Ghost Pop』リリースを記念して、CD購入者対象に向けて行われた招待制のイベント。司会を音楽ジャーナリストの柴那典が務め、須田景凪に質問を投げかける形でイベントが進行した。イベントの後半には、観客からのマニアックで鋭い質問も投げかけられた。本記事では、公開インタビュー本編の様子をレポートする。

ー『Ghost Pop』リリースから約1カ月経ちましたが、本当に中毒性が強い、そして聴く度にいろんな発見があるアルバムだなと思っています。今回は、アルバムリリースから日も経ったということもありますし、幅広い話題で色々お話を伺おうと思っております。皆さん、拍手でお迎えください。須田景凪さん、よろしくお願いします。

須田:須田景凪です。よろしくお願いします。(お客さんと)めちゃくちゃ近いですね(笑)。

ーいらっしゃる前も言ってたんですけど、今回インタビューでたくさんご一緒しましたね。

須田:この短期間、柴さんとめちゃくちゃ会いましたよね。そもそも自分の初めてのインタビューも柴さんにしていただいて。5、6年前からお世話になっていますよね。

ーなので、結構縁が深い感じではあるんですが、公開インタビューは初めてですか?

須田:もちろん初めてです。話す事を考えて、変な間が開くかもしれないですけど、気にしないでください。


ステージ左から、柴那典、須田景凪(Photo by 雨宮透貴)

ーじゃあ早速、いろんな話を聞かさせてください。まずは、アルバムがリリースされて、5月27日にワンマンライブ「須田景凪 LIVE 2023 "Ghost Pop"」が開催されましたが、シンプルにライブを終えての手応えってどんな感じですか。

須田:自分の中ではもう遥か昔に感じていて。まだ1カ月くらい経ってないのかって感じだと思うんですけど、自分の中ではやり切ったし、いいライブだったし、いい日だったし、本当にもう1年前なんじゃないかってぐらい前に感じていて、そのくらいいろんなものを出し切ったライブになったんじゃないかと思っています。

ー久しぶりに声出しの解禁がされました。それまでのライブとやっぱ違いました?

須田:もちろん声出しがダメだよってなってからの期間、自分もたくさんライブをさせてもらって、寂しいけど、自分の中のライブって感覚的に声出しなしが当たり前みたいになってきていたんですよね。今回、3年ぶりに皆さんが声出しだったり、一緒に歌ってくれたりして。もちろん声出しちゃダメだよってライブも楽しかったけれども、やっぱり声が聞こえるとこっちもテンション上がるし、ライブとしての一体感が増すのがすごくよかったです。

ー見てる側の印象としても、お客さんと一緒に1つの場を作っていくというか、お客さんが来ることで、1つの場所として成立する、そういう感じがありました。

須田:それこそ、「シャルル」とか「メロウ」とか、何も言わずと歌ってくれたりするじゃないですか。その瞬間に、今ライブしてるなみたいな感覚がめちゃくちゃあって。一体感が増したっていうのはすごくわかりますね。

ーステージセットも豪華だったし、映像とかライティングもかなり幻想的な演出でしたが、ライブを作っていくにあたって、どんなコンセプトや考えがあったんでしょうか。

須田:1年くらい前から、今までの須田景凪のライブっていうのもちょっと変えてみたいなと思っていて。そこからステージの装飾であったり、目に見えて違うものになったよねってしたくて、照明の演出の仕方とかも変えました。とはいえ、ライブをしてみて発見はあったので、ここの照明めちゃくちゃ良かったけど、逆にここで照明の使い方を変えたらどうなるんだろうとか、そういうのはツアーに活かしていけたらなと思っていました。

ー元々、変えようっていう想いがあったんですね。

須田:変えようというか、いろんなことを実験してみたいなと強く思っていた1年だったので、その延長ではありますね。

ーインタビューでも、去年は新しい挑戦が多かった1年だったっておっしゃってましたね。ライブの演出とかも、その一環だったんですか。

須田:ライブとか音源もそうですし、皆さんが目に見えて触れる音楽の部分はわかりやすく変えてみたいなと思って。そういうのも1つきっかけになるライブになったんじゃないかなと思っています。

ー先ほどおっしゃったように、9月から全国7都市を回るツアー「須田景凪 TOUR 2023 "Ghost Pops"」が始まるわけですが、この準備も、もう始まってたりするんですか。

須田:そうですね。具体的にどの曲をやるとか、こういうセットリストでこういう演出をしてみたいなことは決めてないんですけど、初めて全国ツアーを3年前にやるって発表して、それが始まる直前でコロナでなくなっちゃったりしたので。自分も悔しかったですけど、その時に悲しい想いをした人たちもいっぱいいるじゃないですか。それを払拭するツアーでもあるなとも思うので、そういうものを熱量だとしても演出だとしても表現できたら1番美しいんじゃないかと考えています。

Rolling Stone Japan 編集部

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