須田景凪が振り返る挑戦の1年、初めて語られる制作エピソード、大切な出会い

ーそれこそ「ダーリン」「ラブシック」の森本さんもそうですし、アボカド6さんはもちろん盟友的な関係ですが、『Ghost Pop』というアルバムを作っていく過程で、同じ感性、感覚を共有できるクリエイターの方が周りに広がったという感覚はありましたか。

須田:それこそ、こうやってインタビューしていただいて、自分も改めて振り返る作業に入って、アボカド6さんはもちろんですけど、気づけば頼れる人、頼れるクリエイター、自分の作品を少し預けられる人たちは、少しずつ増えてきた感覚がありますね。

ーそういう感覚を共有できる、預けられる作り手って、自分と何かしら通じ合うものがあったりするんだなという発見もあった?

須田:そうですね。来週、来月、来年にはお互い感性が少しずつ変わっていくものだけど、プライベートで、より親交がある人とかだったら、その感性とかも一緒に交換しながら生きていくじゃないですか。だからこそ、友達が増えたのかもしれないです。その感覚が近い。

ーここ1年で振り返って友達が増えた、と。自分のキャリアとかを振り返って、この出会いは大きかったなっていう出会いはありますか。

須田:それこそ、アボカド6さんがいなかったら今の自分は絶対にないし、それは関わってくれた方全員なんですけど、目立つとこでいうと、例えば、フレデリックのみんな。特に(三原)健司さんに関しては、本人が言っていいよってことだったので言うんですけど、僕、基本LINEとかすぐ返すんですよ。どれだけ遅くても1時間とかで返すタイプなんですけど、普通にめちゃくちゃ忙しい日があって、ちゃんと脳みそを使って返事できないから、それが終わるまで1日寝かせていたんですよね。そしたら初めて健司さんから電話が来て。「どうしたんですか?」って言ったら、「いや、須田くんからこんなに連絡が来ないのは初めてだから心配でね」って。そんな友達がいるのって素晴らしいな!と思って。

―すごいですね(笑)。

須田:俺はそれがめちゃくちゃ嬉しくて。本人はめちゃくちゃ恥ずかしがってたんですけど(笑)。気づけばそんなことを思ってくれる友達ができたのかと思ってすごく嬉しかったし、 そういう人たちが気づかない間に少しずつ増えているんだろうなって。自分もそう思いたい友達だったり、後輩とかも少しずつ増えていって。こういう話ってどうしても暑苦しい話にはなってくるんですけど、でもそれでしか得られない情報だったり経験みたいなものはたくさんあるので、そういうものを見逃さずに生きていかなければなと思いました。

Rolling Stone Japan 編集部

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