NewJeansが語る、全世界待望の2nd EP『Get Up』で見せた成長、グループのダイナミクス

NewJeans(Photo by Nikolai Ahn for Rolling Stone)

2022年に電撃的なデビューを果たしたK-POPガールグループのNewJeans(ニュージーンズ)。今夏、メンバーのMINJI(ミンジ)、HANNI(ハニ)、DANIELLE(ダニエル)、HAERIN(へリン)、HYEIN(ヘイン)が2nd EP『Get Up』とともにさらなる高みに挑む。

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一気にスターダムを駆け上がったNewJeansの短いながらも爽快なストーリーには、ひとつだけ群を抜いて特別な日付がある。2022年7月22日だ。この日を境に、5人の無名のティーンエイジャーは、世界からもっとも熱い視線を集める存在となった。「人生でいちばんハラハラどきどきの日になると思っていました」とMINJIは言う。「とても幸せでしたが、不安もありました」。HAERINは、デビューシングル「Attention」のMVの公開を待っていた時のことを次のように振り返った。「私たちはみんな、とにかくデビューのことだけを考えていました。実際、公開を待ちながらカウントダウンをしていたのを覚えています!」



2022年の夏、彗星のように現れたMINJI、HANNI、DANIELLE、HAERIN、HYEINの5人は(メンバー全員がティーンエイジャーで、最年長のMINJIが19歳、最年少のHYEINが15歳)K-POP界に旋風を巻き起こした。4曲収録の1st EP『New Jeans』によって彼女たちは、2022年にもっともブレイクした新興アーティストとして注目を集めたのだ。音楽再生やコンテンツ消費トレンドなどを分析するLuminateのデータによると、NewJeansの楽曲のオンデマンド型の音楽ストリーミング回数は、全世界で8300万を超える。さらには、デビューからたった一年弱でマクドナルドやリーバイス、コカ・コーラなどのグローバル企業とのコラボレーションを実現した。それに加えてメンバーそれぞれがグッチやシャネル、ルイ・ヴィトンなどのラグジュアリーブランドのアンバサダーとしても活躍している。「いつも言っていることなのですが、本当に信じられません」とDANIELLEは英語でコメントし、にっこりと笑った。



2023年2月末、5人は韓国・ソウルの聖水洞(ソンスドン)にあるスタジオに集結した。ここはもともと小さな町工場が立ち並ぶインダストリアルなエリアだったが、数年間にわたるリノベーションを経て、いまではカフェやギャラリー、ファッションブランドのポップアップストアなどが軒を連ねる、おしゃれなエリアに生まれ変わったのだ。街の至るところにNewJeansの広告が張り出されている。そこから数ブロック離れた場所には本人たちの姿が。笑いながら、おしゃべりに花を咲かせている。

NewJeansの5人は、世界がもっとも注目するガールグループのメンバーで、想像を超えて足がついている。韓国のエンタメ業界を代表する大手HYBE傘下のレーベル・ADOR(All Doors One Room)の所属アーティストなのだ。そしてこのレーベルを率いているのがミン・ヒジン氏。少女時代をはじめ、K-POPのビッグネームをプロデュースしたベテランだ。ミン氏とNewJeansの5人は手を取り合って、ノスタルジックなY2Kを全面的に押し出した、パワフルなヴィジュアルコンセプトを構築した。それはMVからメンバーのファッション、さらにはマーケティング素材に使われるフォントに至るまで、徹底的に落とし込まれている。


MINJI(Photo by Nikolai Ahn for Rolling Stone)

Translated by Shoko Natori

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