「ツタロックDIG LIVE Vol.13」、注目の若手バンド13組が繰り広げた熱狂のライブ

the shes gone(Photo by 清水舞)

2023年8月9日(水)、東京・Spotify O-EASTにて「ツタロックDIG LIVE Vol.13」が開催された。今チェックしておきたい次世代のシーンの主役を集結させるという目的で2014年から継続してきた同企画。本公演では、音楽シーンにおいて注目の若手バンド総勢13組が出演した。


VIYON(Photo by 清水舞)

オープニングアクトとしてCOSMIC STAGEに登場したのは、VIYON。本公演の出演をかけたEggオーディションで優勝し、このステージを勝ち取った4人組バンドだ。「はじめまして! どうぞよろしく」と叫び、満員のオーディエンスの拍手が沸き起こると、生々しく激しいバンドアンサンブルで演奏がはじまった。静と動、変拍子などを挟み込み、一曲の中で多面的な顔を見せる「星と熔岩」。ワルツのようなギターリフで軽やかに始まり、アタックの強いドラムのビート、ジャジーなベースラインなどがアクセントで入る疾走感あるロック曲「エイプリル」と続け、「また会おうぜ!」とシャウトし、「SARU PLAN (plan B)」でソリッドなバンドアンサンブルを奏でてトップバッターながら確実に爪痕を残した。


ケプラ(Photo by 清水舞)

ケプラがトップバッターとしてメインステージのMASSIVE STAGEに登場すると、大きな歓声に包まれた。スポットライトに照らされる中、「16」で幕を開ける。柳澤律希(Vo,Gt)がギターを鳴らし独唱したのち、ドラムのカウントとともに4人のアンサンブルが会場の空気を揺らし、サビでは拳を上げて一体感が生まれていく。「おはようございまーす! 一緒に声出してきましょう」と観客とコール&レスポンスを行い「ルーシー」へ。続くリリースしたばかりの新曲「OUR-AWA-HOUR!!」では「ツタロックまだまだ足りない!」とラストのテンポが早くなるパートを繰り返し演奏し、会場をさらに熱くした。「これからのこと」「うわごと」「春が過ぎたら」と披露し、心地よいメロディと、やさしくも芯のある柳澤のヴォーカルで魅了し、会場をケプラ色に染め上げた。


Lym(Photo by 清水舞)

2番手として、LymがCOSMIC STAGに登場。メンバー同士向かい合い息を合わせた後、たかぎれお(Vo/Gt.)の弾き語りから「ランドリー」でライブをスタート。穏やかな歌メロにウワモノのギター短音の音色、空間を埋めるようなリバーヴがかったギターサウンドが心地いい。「フライト」では激しいバンドアンサンブルからはじまり、オーディエンスたちの手拍子の中、たかぎの少し高めの歌声が響き渡る。「見つめあって、そばにいて」では甘くやさしい歌詞と煌めくギターサウンドが絡まり観客たちは聞き惚れた。「全アーティストが楽しみできたと思うんですけど、そういう大切な1日になると思います」とたかぎが語ると「初恋」へ。「March」「変われない私へ」と想いを込めて歌い、ステージを後にした。

Rolling Stone Japan 編集部

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