「ツタロックDIG LIVE Vol.13」、注目の若手バンド13組が繰り広げた熱狂のライブ


the shes gone(Photo by 清水舞)

the shes goneが大きな拍手に迎えられてMASSIVE STAGE へ。スポットライトを浴びた兼丸(Vo.Gt)がアコースティックギターを弾きながら歌う「ラベンダー」でライブが始まった。タイトな熊谷亮也(Dr)のリズムに乗ったマサキ(Gt)のエフェクティブなギターフレーズがノスタルジックな雰囲気を作り出して、オーディエンスは右手をゆらゆらと左右に動かしながら身を委ねている。一転して軽快な「甘い記憶」、夏の終わりを感じさせる抒情的なミディアム曲「線香花火」と、歌の世界観を細やかに表現した演奏が見事だ。「みんなまだいけますか!? 早い時間からずっと残ってくれてたくさんの人の前でライブができて嬉しいです! あなたにとって、“今日があって良かったな”っていう時間にします!」との言葉から始まった「最低だなんて」では、激しく点滅する照明、疾走する演奏、キャッチーなメロディが混然一体となり、その迫力に圧倒された。ラストはオーディエンスの手拍子とバンドの演奏が大きなうねりを生んだ「シーズンワン」。「またライブハウスで会いましょう! ありがとうございました!」と感謝。終始音楽への真摯な姿勢を感じさせたライブだった。


606号室(Photo by 木下マリ)

the shes gone がステージを降りると、すぐにCOSMIC STAGEから歪んだギターの音が聴こえてきた。クロージングアクトの606号室だ。昇栄(Vo.Gt)を中心に、オープニングの「未恋」から「スーパーヒーロー」へと、飛び跳ねながら元気いっぱいなパフォーマンス。「最後まで残っててよかったなって思ってもらえるようにがんばります」と挨拶して、アップテンポの素朴なラブソング「君のことは」を披露すると、ほとんどのお客さんは残って拳を突き上げていた。最後に歌われたパンクチューンの新曲まで、やんちゃで親しみやすいキャラクターが多くのオーディエンスに受け入れられていた。「また会える日を楽しみにしてます!」と、長時間にわたったイベントを締め括った。



<イベント情報>


「ツタロックDIG LIVE Vol.13」
2023年8月9日(水)東京・Spotify O-EAST
料金:4900円(全自由・入場整理番号付・ドリンク別・税込)
開場/開演/終演:12:30/13:30/20:40 ※変更可能性あり
出演者:KALMA、クジラ夜の街、ケプラ、Conton Candythe shes gone、bokula.、moon drop、Lym、Organic Call、プッシュプルポット、ブランデー戦記
主催・企画:CCCミュージックラボ(株)
制作:株式会社シブヤテレビジョン
協力:Rolling Stone Japan
問い合わせ:03-5458-4681 (Spotify O-EAST)

公式HP:https://cccmusiclab.com/tsutarockdig13
公式Twitter:https://twitter.com/tsutarockliv

Rolling Stone Japan 編集部

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