ジグザグが語る「最高」なアルバム、売れるためから真逆になった考え方

ー今作は、これまでのテクニカルな演奏から、よりJ-ROCK、J-POPの方に近寄ったような印象もありましたが、そのあたりは意識されたんでしょうか。

命:狙ったわけじゃなくて、自然にそうなりましたね。高校生とかの頃にメタル好きだったんですけど、THE テクニカルみたいな音に対する興味が薄れたというか、そういう曲をあまり書かなくなったのかもしれない。嫌いになったわけじゃないんですけど、前まではそれゴリ押しだったのが落ち着いたみたいな感じですかね。あるあるじゃないですか、そういうのって(笑)?

龍矢:大人になるとみたいな。

命:そうそう。良くも悪くも落ち着いちゃうじゃないですけど、テクニック、テクニック、テクニックみたいなところにあまり興味がなくなってきて。

ー2人からしたら命様の楽曲に変化を感じてますか?

影丸:そもそもジャンルが広すぎて。テクニカルな曲もあればJ-ROCK的なものもあるし。

命:パーセンテージの違いというか、入っているものは一緒なんですよ、ずっと。今回もテクニカルな曲も何曲か入っていて。それが1、2曲多いのか少ないのかぐらいのレベルで。最初に入っている数曲の印象でアルバムの印象って変わるし、曲順とかもあると思う。10何曲あるうち、どう振り分けるのかでだいぶ印象が変わると思うので、たまたま今回生き残った中で、そういう並びになったんだと思います。『最高』というタイトルに最後引っ張られたというのも結構あって。みんな楽しい!みたいな曲が増えたのもありますけど、基本的にごちゃ混ぜなのはあまり変わってないですね。

ー龍矢さんはプレイするにあたって、今作で変化はありましたか?

龍矢:機材が全部変わったんです。なので音作りの点で全部変わりました。前回までデジタルメインで作っていたのが、アンプにコンパクトエフェクターで音作りの王道というか、よくある形になって。そのおかげで自分的には音がよくなったなと思っています。


龍矢

ー機材を変えたのはどういう理由からだったんですか?

龍矢:そもそも前の段階で納得はいってなかったというか。そう言えばアンプをまだ使ってないなと思って試したら、やっぱりアンプが足りへんかったことに気づいて。そこからコンパクトエフェクターを集めていって。そのほうが僕が求めているベースらしい音というか、ベースだけに向けて作られている機材なので圧倒的に出しやすいし、綺麗に出ていたので変えましたね。

ーいろいろ変えた機材の中でも特にこれがあることで変わった機材はなんでしょう?

龍矢:アンペグのヘッドアンプですね。

ー影丸さんもリズム隊として音の変化は感じますか?

影丸:はい。音がめちゃくちゃ良くなってます。いいとこにいてくれている帯域って言うんですかね。ドラムをやっていて、バスドラと被ったときに、場合によっちゃグッと来ないときがあるんですよ。それが最近あまりなくて、いい具合です。

Rolling Stone Japan 編集部

Tag:

RECOMMENDEDおすすめの記事


RELATED関連する記事

MOST VIEWED人気の記事

Current ISSUE