モー娘。譜久村聖と井上春華が語る、モーニング娘。として「青春」を過ごす意味

ロックフェスへの出演をきっかけに変わったこと

—ロッキンに出たのは、2018年が最初じゃないですか。それまでモーニング娘。って音楽フェスに出るイメージがなかったけど、ロッキンの出演をきっかけにフェスやイベントに積極的に出るようになりましたよね。ロックフェスで、これまでと違うお客さんを前にパフォーマンスした経験はどうでしたか?

譜久村:外に出て歌う機会がなかなかなかったので、外に勝負しに行ける環境がとにかくうれしかったです。私たちがファンの皆さんを楽しませたくて普通にやってたことが、例えば“体力おばけ”と評価していただけたこともうれしかったですし、その結果、みんなで目標を持って、達成感を感じながら毎年頑張れたので、フェスに出られた経験は大きかったなって思います。モーニング娘。って、ライブのセットの関係で階段の登り降りが多かったりするから、ふくらはぎと太ももにめちゃくちゃ筋肉が付くんですよ。普通の女性よりも足が太くなるからみんな気にするんですけど、逆にそういうところにもちょっとずつ誇りを持てました。ロッキンがきっかけで、コンプレックスを武器に変えることができたなって思いますし、ツアーに遊びに来てくれる人をもっと増やしたいなって頑張ることができました。

@morningmusume_uf #ロッキン のモーニング娘。'23 皆さんの声援、最高でした #rijf2023 #モーニング娘23 #morningmusume23 ♬ オリジナル楽曲 - モーニング娘。'23


—そこまでアウェイな感じもなかったんですね。

譜久村:「LOVEマシーン」とか「恋愛レボリューション21」をやったときに、今日初めてモーニングを見たんだろうなとか、他の出演者さん目当てだったんだろうなって方が一緒になって踊ってくれたり、こっちに走ってきたりする姿が目に入って、先輩方に感謝だなと思いました。この間、イナズマロックフェスに出たのが私にとって最後のフェス出演だったんですけど、そこでは先輩方の楽曲はあまりやらずに今のモーニング娘。の楽曲で勝負したんです。皆さんにとっては初めて聴く楽曲が多かったかもしれないですが、そうやって勝負に出ようと一歩踏み出せたことがすごく大事だなって思いました。最後に「まじですかスカ!」をフルサイズでできたことも私的にはうれしかったですし、モーニング娘。でフェスに初めて出た頃は、私のデビュー・シングルをフルでやるなんて想像もしてなかったので(笑)。そういうステージの様子を可愛かったとか楽しかったとか、いろんな形で褒めてくださったことがうれしかったですね。毎回見つけてくださる方がいてくれることが糧になりました。

—2021年にはモーニング娘。でTikTokも始めましたが、それもグループを知ってもらうきっかけになりましたよね。TikTokをはじめとしたSNSの影響力についてはどう感じてますか?

譜久村:モーニング娘。はSNSをあまりやらないグループなので、当時はみんなびっくりしたんじゃないかなと思います。ファンの方が一番驚いたと思うんですけど、実際モーニング娘。を知らなかったけど新たにフォローしてくれたって方にも出会えましたし、コロナ禍にファンになってくれた方もたくさんいらして、SNSがきっかけで個別トーク会とかライブに来てくださる方もいました。何を発信できたかはわからないんですけど、好きになってくださった方がいたことがうれしかったです。

@morningmusume_uf 15期で踊ってみました #推しの子 #サインはb #15期 #北川莉央#おんちゃん #岡村ほまれ#ほまたん#山崎愛生 #パンダさんパワー #モーニング娘 #モーニング娘23 ♬ サインはB アイSolo Ver - TVアニメ【推しの子】公式


—井上さんは子供の頃からSNSが身近にあった世代だと思いますが、モーニング娘。でSNSをやるならこういうのがいいとか思うこともありますか?

井上:私もSNSを使ってこないで生きてきたので、モーニング娘。がSNS使ってないなとかはあまり思ったことがなくて。なんならいっぱい使ってるなと思ったぐらいです。まだ私はモーニング娘。のSNSを使って発信したことはあまりないんですけど、メンバー含めいろんなアカウントがあって発信してることが新鮮だなって思います。

—特にTikTokはいろんな投稿がありますよね。

譜久村:今まではFacebookとTwitterしかやってなかったのが、ハロプロの中にも「TikTokやりたいです」とか「Instagramやりたいです」って思ってる子がたくさん出てきて、でも私は「モーニング娘。はTikTokできないだろうな」って思ってたんです。それでもちょっとずつ解禁し始めて、私も最初にInstagramやるって言われたときは、全然わからない!って焦ったんですけど(笑)、前から続けているブログのアメブロは普段から応援してくださるファンの方へ向けてのメッセージで、Instagramはリーダーとして伝えなきゃいけないことから離れたところで発信できる場所だと思っています。そういう違いを出せたことで、私のことを知ってもらえるきっかけにもなったんじゃないかなと思いますし、取り入れてよかったです。私はTikTokはあまりできてないんですけど、全部をまんべんなくやる必要もないと思ってて、これからも得意な子が伝えたいことを自由に発信するような使い方ができたらいいなって思います。



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