Skaaiが語る「一度死ぬ」理由、求められる役割の認識と新たな挑戦

「Skaai第2章」に向けて

ー今回のEPに対するリスナーの方の反応はいかがですか。

やっぱり強気な曲の方が人気なんだなとは思います。「みんな、ラップが好きなんだな」って。「PRO」とか「F.N.A.P.」、「SCENE!」などは、リスナーのみんなが受け入れやすいだろうなと思って作ったし、逆に「REM」や「TEMPO A」は共感しにくいのかな、と感じています。僕は(作品を)出せたことに意味があると思っているので、全然それでもいいんですけど。



ー普段、制作する上でリスナー受けみたいなことは気にしてますか?

アーティストって、迎合したら終わりだと思っているので、それはずっと胸の中にあります。

ーこの数年間で、ファンの母数もどんどん増えていると思います。Skaaiさんにとって、ファンの方はどのような位置付けですか?

ファンかどうかというよりも、僕の曲を一回でも聴いてくれたことがある、という人にはすべからく感謝しています。あと、僕の曲はライブでシンガロングしづらい曲も多いと思うんですけど、それでもめっちゃリリックを覚えてきてくれる人がいて。そういう人を見ると「すげえな!」と驚いてこっちも泣いちゃいますね。

―Skaaiさんと全く同じ経験をしているわけではないけれど、Skaaiさんの言葉に救われたり、この表現が好きだ、と感じている人がたくさんいるわけですよね。間もなくツアーも始まりますが、意気込みはいかがですか。

ワンマン・ツアーって、本当に自分の中で大きな変化があったり、全国の人々に伝えたい何かがあったりしないと実行しないと思うんです。今回は「Skaaiがこんなふうに変わったよ」って言いたいからこそ、ツアーをする。これからは、楽しくいろんなものを創作していくという意識なので、ツアーをする必要はないかなとも思っています。ただ、あくまでソロではしない、というわけであって、他の形態ではツアーをするかもしれないですけど。

―ツアーを経てからは、また新しいSkaaiのキャリアが始まるという感じでしょうか。

そうですね。"Skaai第2章"ですかね。やったことないことをしたいっていう思いがあるので。ひとまずは音楽で自分が作ることができる音楽の幅を、その可能性を探りたいと思うんです。僕って、真面目なインテリみたいなイメージがあると思うんですけど、本当はクラブ超大好きだし、(クラブに)行ったら踊り狂ってるし、ヴァイブスで生きてる自分もいるんですよね。でも、ブレちゃうからこれまではそういう面を出さなかったんです。でも、今回のEPで以前のSkaaiは自分の手で殺めたので、これからはそうした面も存分に出していきたいなと思っています。一回、リミッターを超えたい。これからは、これまでのSkaaiでは見ることのできなかったSkaaiを見せることになると思います。


Photo by Yukitaka Amemiya

<INFORMATION>

Skaai “DEAD” TOUR

11月4日(土)東京・Spotify 0-EAST
11月13日(月)大阪・BIG CAT
11月14日(火)福岡・DRUM Be-1


『WE’LL DIE THIS WAY』
Skaai
Mary Joy Recordings
配信中
https://skaai.lnk.to/WDTW-ep

1. PRO (produced by HYESUNG)
2. SCENE! - Skaai, Bonbero (produced by uin)
3. F.N.A.P. (produced by uin)
4. WE’LL DIE THIS WAY (produced by Iamdl)
5. TEMPO A (produced by Qunimune)
6. REM (produced by Shin Sakiura)

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