米国で起きた大量殺人事件の件数、歴代ワースト2位に

2日前に近所の小売店「Dollar General」で射殺されたジェラルド・ギャリオンさん、アンジェラ・カーさん、アーノルト・ジョセフ・ラゲーレJr.さんを偲ぶ記念碑に祈りを捧げるウィル・ウォルシュさん(SEAN RAYFORD/GETTY IMAGES)

AP通信によると、2023年にアメリカ国内で発生した大量殺人事件の件数が10月時点ですでに歴代ワースト第2位となった。

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AP通信、USA Today紙、ノースイースタン大学が管理するデータベースによると、これまでにアメリカで発生した大量殺人は36件で、少なくとも累計188人のアメリカ国民が大量殺人で死亡したという。大量殺人とは、24時間内に犯人を除く4人以上の死者を出した事件のことで、AP通信いわくFBIも同じように定義しているという。「大量殺人」は必ずしも銃乱射事件に限定されるわけではなく、データベースには銃による射殺の他、刺殺や放火も含まれている。

歴代最多件数を記録したのは2019年で、1年間に46件(10月時点の数字で比べると、今年より10件多い)。データベースによれば、2006年以降アメリカでは累計568件の大量殺人が発生している。

2023年最初の大量殺人は年明け早々に発生した。1月4日、ユタ州イーノックで男が妻と義母、それに実子5人を殺害した。犯人も自ら命を絶った。事件の数週間前に妻は離婚を申請し、児童保護施設が虐待の疑いで夫を調査していた。

これ以外にも1月だけで6件の大量殺人がアメリカ各地で発生した。データベースには毎月1件以上の事件が登録されている。

もっとも最悪だったのが多かったのが10月25日のメーン州の事件だ。発生場所は解放された公共の場で、多くの人が余暇を楽しんでいた。他の事件も同様に、カリフォルニア州モントレー公園では旧正月を祝うイベントで11人が、テキサス州アレンではショッピングモールで8人が死亡した。それ以外の発生場所は学校や銀行だった。

Akiko Kato

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