Crossfaithインタビュー「俺らはアミューズメント的な存在でありたくない」

―その上で、アルバムの中に「Make A Move」という曲があるけれど、“個の覚醒”や“音楽の本質を求める”ためにCrossfaithはどうアクションして行くのかが気になります。

Teru:今回のアルバム『EX_MACHINA』では天使と悪魔っていう二項対立の設定をしているんですよ。というのも、世の中って二元論で表されることがほとんどなので。でもアルバムの最後の曲「Daybreak」という曲は脱出不可能な輪廻的なものから外れた世界の歌なんです。それは言うなれば、二元論から脱出した部分だと思うんです。俺たちはそういう二元論的な世界から飛び出したところに居続けたいと思っています。そのことを信じて自分たちは自分たちで進んで行くしかないのかなって。うまく言えへんけど。

Koie:Teruがいったようにアルバムのラス曲「Daybreak」では輪廻から抜け出す設定なんですけど、これは俺たちはそうあるべきなんやっていうのを自分たちに言い聞かせている部分が大きいんじゃないのかと俺は思っていて。もちろん『EX_MACHINA』を作ったからには、これがみんなの『EX_MACHINA』に変わっていくんだろうし、それをどう捉えていくかは全員一人ひとり違うやろうし。で、このアルバムが誰かが何か行動を起こすきっかけになってくれればうれしいです。ただ、このアルバムを出して、どうなるか? それは本当にあなた次第って言ったら無責任ですけど、でも、俺たちも俺たちのために音楽をやってるわけやし。音楽で世界を震わせたい。誰かを震わせたいけど、別に世界のためにやってるわけでもなくて。俺たちがやりたいからやってるので。もちろん俺たちの音楽を聴いて人生変わりましたっていうのもすごくうれしいし、そういうものになればいいなと強く思いますけど、このアルバムをリリースしてより最強のバンドになっていくぞっていう思いのほうがやっぱり強いんだと思います。

―相変わらずCrossfaithは取材でもエモくて好きです。そろそろ時間なんですが、締めは……Tatsuyaさんに。

Tatsuya:リリースがすごい楽しみです!!

Koie:えっ!? 今までの流れのどこにも属さない種類の答えやん(笑)!

Hiro:ある意味人工知能っぽい(笑)!

Kazuki:しかもレベル低い(笑)!

Teru:でもある意味人間らしいかもしれへんなぁ。人工知能だったらもっと締めにふさわしいことを言ってる気がするやん(笑)。完璧じゃないことを言うからこそ人間、なんで(笑)。




『EX_MACHINA』
Crossfaith
Sony Music Records
発売中

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