ニール・ヤングが語る、今後のリリース予定やクレイジー・ホースの復活

(Photo by C Flanigan/WireImage)


―『Archives II』は実物のセットか、或いはデジタル版のみでリリースされるのでしょうか?

『Archives II』は通常のセットで、楽曲のCDと豊富な写真を含む豪華ブックが付属する。素晴らしい本だ。自分の音楽をCDにして持ち運びたいなら、それも良い。俺の場合は、ファイルが気に入っている。ファイルであれば、CDプレイヤーに縛られることもないし、我々がスタジオで聴いたのと同じ感じでファイル全体を再生できる。これこそ俺がやりたかったことだ。

妙な感じだ。豪華な部分はかつてBlue-rayが担っていて、ボックスセットも素晴らしいことは誰もが知っていた。しかし今やそれも過去の遺物となった。別の時代のモノだ。「ハロー。そしてグッバイ!」という感じさ。これこそ今我々が取り組んでいることだ。最もクオリティの高いハイレゾサウンド。全てをインタラクティヴな形にしようとしている。タイムラインは50年分ある。Blue-rayの場合、10年分かそこらで別のディスクに交換しなければならない。もはや旧式のやり方だ。今はもっともっと便利になっている。

Neil Young Archivesでストリーミング配信されるファイルをBluetooth経由のスピーカーで再生すると、かつてBluetooth経由で聴いていたよりもずっと素晴らしいサウンドで楽しめる。だから我々はリアルなファイルを提供しているのだ。ユーザーのデバイスのスペース節約のためにオリジナルの音質から5〜10%もクオリティを落としたバージョンを、我々は提供したりしない。ストリーミングではデバイスのメモリはそう問題とならないため、我々は完全なものを提供できている。我々はさらに進化し続ける。



―最近では、Archivesの会員向けに多くのコンサートを行っています。感触はいかがだったでしょうか?

素晴らしかった。これからシアターツアーに入ろうとしている。シアターツアーは、いつもやっているコンサートにちょっとひねりを加えた感じだ。シアターでプレイすることで、都会のことを忘れたい。都会は素晴らしいんだが、どうもね…これから向かうミネアポリスには、4軒の驚くべきシアターがある。ミネアポリスでは1軒ずつ順にプレイするんだ。4軒とも美しい。ショー界のスターだ。1920年代や30年代に建てられたものもある。100年近く経っているんだ。歴史を感じる。アートの宮殿であり、ひとつの作品でもある。ボードビルや初期の映画をも彷彿とさせる。

シアターツアーの様子を、ハイレゾ音楽やアーカイヴを好み、それらコンテンツを楽しみたい人々とNeil Young Archives上で共有できれば、本望だ。俺をサポートしてくれる人たちへのジェスチャーだ。50年間サポートしてくれている人もいる。俺にはどうしようもないことだが、俺は73歳になる。そうやって時間は進んでいく。俺は今も自分のやっていることが好きだし、もっと良くなって欲しいと思ってきた。「より良くするための努力をしなかった」と後悔したくないんだ。今のアートの形は、テクノロジーに首を絞められている。音声に関して我々は、テクノロジーに盲目になってしまっている。Appleのような大企業が自分のオーディエンス全員に、良いクオリティと偽りあんなクオリティの音楽を聴かせて貶めるのは、恥ずべきことだ。

Translated by Smokva Tokyo

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