アトランタの気鋭ラッパー、ガンナが語る『WUNNA』と自分らしい生き方

ーニューアルバムの制作を開始したのはいつですか?

ガンナ:去年の終わりだったはずだ。ジャマイカに飛んで、3週間くらいレコーディングをした。そこで『WUNNA』というタイトルを思いついて、アルバムに収録されてる曲の大半をつくったんだ。

ージャマイカはどうでした?

ガンナ:楽しかった。ヴァイブがあった。あそこには友人がいてね。ガールフレンドも数人いた。楽しく過ごしたよ。ライヴやらなにやらについて心配するなんてこともなかったし。自分と家族のために休みをとったのもそのときだ。

ージャマイカへの旅がアルバムのタイトルに与えた影響は?

ガンナ:すごくリラックスして楽しく過ごしていたから、いつもと違う自分でいるようだった。『WUNNA』というタイトルを思いついたのは、俺が双子座だから。双子座は二面性があるってよく言うだろ? まるで二人目の自分みたいな気分だったんだよ。この二人目の名前はたまたま思いついた。

ーパンデミック前、ジャマイカに行くよりも前の生活はどのくらい忙しかったですか? コンスタントにツアーに出て、レコーディングしてたと思うんですけど。

ガンナ:ほんとにめちゃくちゃ働いていた。集中していたよ。一番取り組んでいたのはライブだったんだけどね。自分がどうしたいかが定まってなかったんだ。ただ曲だけがあった。俺は町にいようがいまいがいつもスタジオに入ってる。だから曲はあったわけ。どうやってその曲を発表したいか、本当にわからなかったんだ。出したいタイトルがたくさんあったものだから。たとえば『Drip Season 4』。これはいま作ってる最中だ。『Drip or Drown 3』については、リリースしたいかどうか、制作に集中するのがいいか、別のことにとりかかるのがいいか、自分でもわからなかった。最終的には別のことをやることにしたんだ。それが俺の選択だった。

ー「Skybox」をリード曲にしようと思ったきっかけは?

ガンナ:あの曲が気に入ってた。ジャマイカで制作した曲だ。俺のDJ[訳注:「Skybox」のプロデューサーはTaurus]があのビートをたまたまつくってくれて、いまやそいつは俺のスーパープロデューサーのひとりだ。いまは引き篭もって俺のためにビートをつくってくれているよ。あれは俺たちにとって特別な時間だった。ああいう曲をリリースしたかったし、彼のお披露目になればと思ったんだ。みんなが彼のサウンドと、俺たちが一緒になったサウンドに慣れてくれるようにね。



ーアルバムの制作で一番大変だったことは?

ガンナ:制作で一番難しかったのはアルバムをリリースすることだった。リリースに一番いいタイミングを探して、すべての線がひとつによりあわさっていることを確かめる。これはアーティストとしてやらないといけない大事なことのひとつだ。タイミングを見計らい、全部の戦略を練るんだ。

ー「Dollaz On My Mind」は傑出した曲のひとつですが、この曲はヤング・サグをフィーチャーしています。いまふたりにとってこの曲がぴったりだった理由はどのあたりでしょう。

ガンナ:彼がやる曲ならなんだって俺は合わせられるし、彼も俺のやるどんな曲にも合わせられる。お互いによくつるんでいて仲がいいから、一緒に曲をやることもできるんだ。でも、もし彼がビートをプレイしても、俺が同じ曲で思いつくだろうフロウと同じフロウを使うことはないだろうね。それでも俺たちは協力して、あの曲をヒットさせることだってできる。



ー昨年、あなたと[リル・]ベイビー、フューチャー、そしてヤング・サグが『Super Slimey 2』をリリースするかもしれない、という話がありました。まだ可能性はありますか?

ガンナ:もちろん。

ー全部がいつもどおりに戻り始めたときにはなにをするか、計画を教えて下さい。

ガンナ:ああ、ツアーをするよ。海外に行って、戻ってきたらアメリカをまわる。そのときにはもうひとつアルバムを出していたいね。それがいまのところの計画だ。

Translated by imdkm

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