DATSが「時代観」とともに語る、型にはめることの面白さ

ライブ配信に対する考え

―この<School>という音楽的なキーワードでやり取りをしていって本アルバムの曲たちが出来たと?

MONJOE:そうですね。自分らの要素とか自分らを好きでいてくれる人たちが、自分らに対して求めてくれている要素を言葉にしてみると<School>にフォーカスされているようなものが大きいなと思ったんです。

―では<School>がある意味DATSのアイデンティティっていうことですか?

MONJOE:しばらくはそれでいいと思うんですよ。

大井:僕ら、好きな音楽がバラバラなんですよ。で、各自が好きなものが微妙に重なり合っている、全員が該当しているポイントはここみたいなのがあるんですよね。それに<School>っていう名前が付けられると思うんです。ザ・フーとかSchoolじゃないですか。リル・ナズ・XとかもSchoolじゃないですか(笑)。僕らが好きな音楽がバラバラ、好きな時代も違っていて、60’sが好きな人、90’sが好きな人、今の音楽が好きな人もいる。それ全部に一貫して一つのテーマを当てがって僕らでそれを仕分けできるとしたら<School>なんですよね。

―<School>はDATSのいろんな側面を担っていると。

大井:そうなんです。都合がいいんです(笑)。

―(笑)となると……DATSは2000年代の<Schoolミュージック>の創始者?

MONJOE:そうなのかもなぁ……。なんだかちょっと大ごとになってきましたね(笑)。

―さて、今後の予定は?

MONJOE:有観客でライブができないってなってくると、普通だったらライブ配信を頑張っていくってなるんですけど、ぶっちゃけるとあんまりライブ配信に対してモチベがないんです。湧いてこないというか。やっぱりライブではないので。今までだったらリリースして、リリースパーティ的なライブをして、ツアーをして、フェスに出てみたいな流れだったんですけど、そうじゃなくなってくる時に、その代わりとなるものがライブ配信で補えるか?って考えると、ライブ配信では無理だと思っていて。しかも、ライブ配信も一周回ってきて、より演出や仕掛けに凝らないと埋もれてきちゃう……そういう競争みたいなのが始まっていると思うし。そこに乗っかって面白いライブ配信とかそういうアイディアを突き詰めるのはやり方としてあるとは思うんですけど。それとはまた違う考え方で何かプレゼンスを高めていきたいなと思いますね。そういうことを考えつつ、あとは今まで通り同じような活動ができるとしたら、音源作りなので、そこはスピード感を持ってやれたらと思っています。

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