魔法少女になり隊が語る、「RPG系バンド」の仮面を脱ぎ捨てた理由

ーギタープレイについてはどうでしょう?

新井:この間、弾いている様を直に見れたんですけど、意外と弾けるんだなって(笑)。メタルリフって、女の子であんまり弾かないんですよね。ギタリストとしてマッチョだなと思いました。

ウイ:確かに、見たことないかも。

新井:メタルバンドをやっている人ならいると思うんですけど、魔法少女になり隊の音楽はそうじゃない。それなのにちゃんと弾けるんだなと思って。これまで取り組んできた明治さんの努力が見えました。

ーバジルさんはいかがですか。

新井:バジルさんは歌詞の打ち合わせやっていると、話しながら泣くんですよね。自分の思いを口にすると泣いちゃうのは、すごくフロントマンっぽいなって。

ー歌詞の打ち合わせで泣いたっていうのは「NEW ME」の話をしてて?

新井:そうです。僕が作詞をする際に、本人の気持ちが入らなければいけないので、その辺を聞きたくて「どういう気持ちなの? それを歌詞にしようよ」と言ってたんですけど、自分のコンプレックスとか嫌いな部分を話し出すと謎にすぐ泣くっていう。

火寺:泣き虫なんですよね、本当に。自分の考えていることを言葉で人に伝えようと思うと、悲しいわけではないし、それが辛いわけでもないんですけど涙が出ちゃうんですよね。

ーそういう感情的なところは好感を持てますよ。

新井:そうなんですよね。本人は自分にすごく自信がないので、そこを世の中に受け入れられる方に変換していけばより多くの人に共感されると思うんですけど、現状はただめんどくさい人になっているので(笑)。

火寺:ハハハハ、すいません(笑)。

新井:めんどくさいだけの人になってしまっているのを「めんどくさいけど共感できる」というところまで昇華できれば、すごく魅力的なフロントマンになるんじゃないかなって。

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