I Don't Like Mondays.が語る、パブリックイメージへのカウンターで生まれた5曲

ー12月30日に配信される新曲「ミレニアルズ 〜just I thought〜」の話を聞く前に、作詞について触れたいんですけど。今回、配信された5曲ってどれも冒頭に強い言葉を置くことに意識したと思うんですね。

YU:そうですね。

ー明確には言ってないですけど、「東京エキストラ」の出だしって男女が車の中でSEXをする描写から始まるじゃないですか。何が良いかって、ラブラブでSEXをしているわけじゃなくて、女の子は負の感情を紛らわせようと行為に及んでいるところなんですよね。ただ気持ちよくなりたくてSEXをするわけじゃない。あのブルージーな感じって、大人にならないと辿り着けない境地だよなって。



KENJI:歳を重ねないと、中々理解できないですよね。

YU:実を言うと「東京エキストラ」は5曲の中で最後に書いたんですよ。俺らって今まで恋愛の曲が多かったにも関わらず、今回の5曲でちゃんとした恋愛の曲は「東京エキストラ」だけ。今のモードで(恋愛曲を)書いたらどうなるんだろう? と自分でも楽しみにしながら書いたんですけど、まさかああいうものになって。先ほど仰った冒頭の言葉のインパクトに関して、これまで俺の作詞のスタイルって、いかに4人で作ったサウンドをキャッチーに聴かせるかを念頭に置いて、“サビの1行目”を重要視してきたんですよね。だけど、より人間の深い部分を表現するとなれば、今までのやり方に限界を感じていて。どうしたら良いか試行錯誤をする中で、思い切って出だしの1行目から書いてみようと思った。サビがどうなるか知りませんと。

ー結末を決めないまま、冒頭から歌詞を書き始めた。

YU:実は、今回の5曲は全てそのやり方なんですよ。結果どうなったのかというと、今までの俺では考えつかないような歌詞になったんです。そのスタイルの方が自分に合っているな、と思った。逆に言えば、他のバンドやシンガーじゃ歌えない“自分たちにしか描けない物語”を意識して作っていきました。

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