不安こそが新しいものを披露するための原動力になる
―今作には「Gone Away」のピアノバージョンが収録されています。もともと、このバージョンはライブで披露していたそうですが、これを演奏しはじめた理由は?
デクスター:ライブで演奏し始めたのは2、3年前。ショーに変化をもたせたくて、ピアノで曲を弾いたらいいんじゃないかと思ったんだ。そして、そうすることで曲がもっとパーソナルに感じるようになった。特に「Gone Away」の歌詞はもっとダイレクトに刺さるようになったね。
ヌードルス:余計なものをそぎ落とし、浄化したからな。ラウドなギターとベースとドラムが邪魔しないから。
デクスター:俺たちにとってはそれがすごく興味深かったし、観客のリアクションもめちゃくちゃよくてさ。そしたらSNSで、「このバージョンはどこで手に入るんだ?」ってコメントを見るようになった。でもあのバージョンはただライブで楽しむためにやっていただけだったからどこにもない。だから、そのリアクションにインスパイアされて、ファンがこんなに求めてくれているんだったら作品に収録しようということになったんだ。
―今なお新しい挑戦をしたくなる理由はなんですか? そうしないと飽きてしまうから?
ヌードルス:そうそう。飽き飽きしてるんだ!ってのは冗談(笑)。
デクスター:でもそうだよな。ずっと同じものをリリースするわけにはいかない。パンク、パンク、パンクってわけにもいかないし(笑)。
ヌードルス:「Gone Away」に関しては、ライブをもっとダイナミックにしたいというのが目的だった。曲をもっと簡素化することで、もっとエモーショナルにしたかったんだ。実際にレコーディングするときはこれまでと違うからなんか変な感じもした。でも、めちゃくちゃいい曲なんだからってことで吹っ切れて実行したんだ。
デクスター:そうだな。正直、あれを収録することが成功につながるっていう確信はもてていなかった。他の曲と違っているからね。でも、その不安こそが新しいものを披露するための原動力になるんだよ。もし確信がもてないなら、それに対して自分のベストをとにかく尽くせばいい。
ヌードルス:ファンはあのバージョンを絶対に気に入ると思うよ。あれをステージサイドで聴いていると俺は未だにゾクゾクする。本当だぜ。