・この文化森:今年のガラス割り、すごい新人が出たね。
「バールのようなものを使い、3分で車38台のガラス割った男に懲役2年10カ月判決」。
澤部:記録的ですね。
森:4.7秒に1台ペースです。
金子:テンポ的にも格ゲーのボーナスステージ感ありますね。
森:刑法に変に詳しいtofuくんから見ると、懲役2年10カ月っていう判決はどうなの?
tofu:犯行の割に、かなり重い量刑に思えますね。
澤部:ハイスコア叩き出しちゃったから重くなったのかな?
玉木:過去に話題になったガラス割り案件だと、一昨年に三重大元准教授の23枚という記録がありました。
森:三重大元准教授は武具を使用したという記述は見当たらないんだよね。
澤部:バール使用だとちょっと色褪せて見えるなー。
大臣:これは参考記録として扱うべきですね。
tofu:追い風4メートル的な。
澤部:でも、バールを振り回すくらいの怒りを3分間持続させる精神力は評価のポイントですね。
tofu:途中で取り押さえられなかったのもすごいですね。
森:いや、バール振り回して4.7秒に1台ペースで車襲いまくってる奴は、体力が尽きて動かなくなるまで放っておくしかないよ。
大臣:「もういいよ、気が済むまで振らせておこうよ」って。
tofu:駐車場の車の窓が全部割れるまで「あー……」って言って見とくしかない。
大臣:その光景を子どもたちが輪になって流しそうめんみたいにじっと見守っててね。
一同:(笑)。
森:どこの奇祭だよ(笑)。
西村:この文化を絶やさない様にと(笑)。
森:コロナの前はね……って(笑)。
・ちょっと燃えてた?金子:澤部さんがあげた
「行方不明者の捜索に参加したトルコ人男性、探されているのは自分だと気づく」、これ素晴らしいですね。
澤部:このニュース、いいんだよね〜。
森:こういう人でありたいって心から思えるよ。
西村:落語感が非常に強いですね。
森:現代落語の秀作がトルコからドロップされるとはね。
大臣:でもよくちゃんと「あ、それ僕です」って言えたなと思いますね。並外れた胆力ですよ。
澤部:中々言えないな〜。
森:自分の名前をみんなが叫んでるって気がついたら、とりあえず一旦隠れてから出てくるよね。
澤部:サッと地面を転がってね。
西村:土を塗りたくって。
大臣:太めの枝で体を支えてね。
森:「山を……舐めちゃいけない……」って虚な目で声を枯らして。
一同:(笑)。
大臣:必死に捜索している人々がいる手前、探されていると気づいたら即時に自ら遭難するのが社会人として最低限のマナーですよ。
澤部:捜索隊も見つけたらアガリますもんね。ショートストーリーとしては現状の方がいいけど、自主遭難は将来性を考えるとアリですね。
森:あー、数年後に「俺、実はあのとき遭難なんてしてなかったんだよ。みんなの笑顔が見たくて……」って言い出すやつね。
金子:スタンド・バイ・ミーの導入の感じで回想が始まるパターンですね。
大臣:STAND BY MEドラえもんね。
森:なんでわざわざ安くするんだよ。
tofu:たしかに、もう一展開仕込んでおくと続編の可能性も広がりますもんね。
大臣:ドラ泣きだ。あ、ドラ泣き2か。
森:どっちも違うよ。
一同:(笑)。
森:ドラの要素よ(笑)。泣きも弱いし実質的に無じゃん(笑)。
金子:毎日こういうニュースばっかり見ていたいですよ。
tofu:「自宅で就寝中、頭の10cm横に隕石が落下 カナダ」もいいニュースですね。こんなことがあったら、僕一生このエピソードだけでやっていきますよ。
大臣:「あの話してよ〜」
森:「ほらー、天井突き破ったんでしょ? アレが?」
大臣:「それで? それで? どこに落ちたの〜?」
森:「どう思った? ちょっと燃えてた?」
tofu:思ったよりやりにくいですね……。
澤部:聞く側のスキルが荒すぎますよ(笑)。
・ジュワーっと……tofu:「森、さすまたの進化に感動」っていうのは何なんですか(笑)。ニュースなの?
森:さすまたってね、本来的には非致傷性捕獲具なんだよ。対象者を傷付ける事無く取り押さえないといけないという宿命がある。なので、半円状に曲げた棒で押さえ込むっていう優しい作りになってるんだけど、ヘッドの部分を掴まれると、テコの原理が働いちゃって、捻られたり押し戻されたりして割と楽勝で逃れられちゃうんだよ。それを解決しようとトゲを付けたりすると、対象者を傷付けることになってしまう。かなりデカめのジレンマを抱えたパッとしない防犯器具とされてきたんだよ。
西村:急にめちゃくちゃ喋りましたね。
大臣:一個も相槌返ってきてないのに。
森:でもね、その致命的な問題点を画期的な方法で解決したさすまたが登場したことを知ったんだよ。それが
「さすまたスプリンガー」なんですよ!
もち:スプリングを外側に巻く!
森:これが紹介されてる記事を見て、軽やかな発想に深く感動してさ。買ったもん。自分用のさすまたスプリンガー。
一同:えー!
西村:買ったんですか(笑)。
澤部:見たい見たい!
金子:ほんとだ(笑)。傘と一緒にさりげなく置いてある(笑)。こんなの買っても使うタイミングないじゃないですか。
森:自ら作るんだよ。体育会系出身の雰囲気がある若い編集者が打ち合わせに来たら、「君、さすまたに興味はないかね?」って切り出して。
一同:(笑)。
森:さすまたスプリンガーはモノとしての魅力が相当強いから。ちょっとプレゼンしたらみんな押さえ込まれてみたくなるんだよ。
澤部:まあ体験してみたくなる気持ちはわかりますね……。
森:やってると2人とも熱が入ってくんの。「あーこれは! なるほど! 動けないです!」「もっと! もっと火がついた藁を背負った猛牛の様に暴れて!」って(笑)。
一同:(笑)。
金子:ハラスメントの方向性が独自すぎる(笑)。
大臣:これは黙っているわけにはいかないですね。暴漢役やるんで取り押さえてくださいよ。
森:クッと軽く押さえるだけで効くから、インスタントになんらかの達人になった感覚を得られるんだよ。行くよ? ほら。
大臣:ほんとだ! 抵抗しようにも全く力が伝わらない! これはすごい!
tofu:これは強烈ななるほど感ありますね!
西村:うわー怖いなー。
金子:僕も捕まえられたいです!
森:容赦しないよ?
一同:(笑)。
金子:うわーすごい! 全然だめだ(笑)。ほんとに芯が持てない! でもなんか、満たされますね。ジュワーっと……。
一同:(笑)。
西村:いやー恐ろしいなー!
玉木:なんなのこの盛り上がり(笑)。これいくらしたんですか?
澤部:欲しくなりますよね。
森:2万円ちょいだね。
一同:(笑)。
金子:端的にバカ(笑)。
森:いや、いま俺が握ってるのは革命だから! 革命に2万は全く高くないよ!
tofu:たしかにこれは他では得難い感覚がありますね……。何か賞とか取ってないんですか?
森:さすまた界にも金熊賞的なのがあればよかったんだけどね。
大臣:最先端に触れた気分です。今こそTJNYアワードの出番ですよ!
もち:「澤部渡結婚」よりも(笑)。
澤部:全然上だよ。勝てる気がしないよ!
西村:このスマートな発想はアワードですね。本当に恐ろしい。
大臣:西村さんだけ一貫して捕縛される側の視点から見てましたね。
一同:(笑)。