原田知世が語る「若さ」にとらわれない生き方、「守ってあげたい」を50代に歌い直す意味

原田知世(Photo by 大辻隆広)

 

これから先の人生で大切にしたいこと

─ところで、コロナ禍はどんなふうに過ごしていましたか?

原田:家族と静かに過ごしていました。姉の子供たちが高校生と大学生なのですが、普段は一緒に暮らしていてもご飯だけ一緒に食べて後はバラバラだったのが、どこにも外出できなくなったステイホーム期間は久しぶりにゲームを一緒にやったり、ご飯を一緒に作ったりして。

もともと自分は家にいても平気なタイプですし、外出できないことによるストレスはそんなになかったのですが、やはり今まで当たり前だったことがそうじゃなくなったこと、しかもそれが日本だけでなく世界中で起きていることに、最初は驚きとともにショックを受けました。

─そうでしたか。

原田:でも、そういう状況の中で大切なものが見えてきたような気がします。人との関係も、「この人は自分にとって大切な存在なのだな」ということが分かったし、逆に人生の中で「これは必要で、これは今は必要ないかな」とか、そういうものが見えてきたところもありますね。しがらみも減って、すごくシンプルになった気がします。

─今がとても充実している原田さんですが、10代でデビューされた頃はきっとまた別の充実感があったのかなと思うのですけど、その違いはご自身でどう思いますか?

原田:私は本当にすごくラッキーなデビューをして、とてもいい環境の中で走り始めたのですが、その頃はまだ子供だったのもあるし、忙し過ぎたりもして、その恵まれた状況を噛み締める時間が全くないまま駆け抜けてしまったなと。

今となっては、当時が「こんな幸せなことってない」というくらい恵まれていたことも分かるし、今は今で、ささやかな幸せがものすごく大切だということも分かる。こうやって、毎日いろんな方とお会いしてお話しすることも楽しめるようになりましたしね。あまりにも仕事が多いときは全然わからなくなってしまっていましたが、今は「今日はこの方と会ったな」とか「あの話はどういうことだったのかな」とか思い返したり、噛みしめたりする余裕ができたのは、昔と大きく違います。


Photo by 大辻隆広

─これから先の人生で、原田さんが大切にしていきたいと思っているのはどんなことですか?

原田:素の自分でいることを大切にしたいです。いろんなものを着込んだり、持ったりせずスッと立てるような、そういう存在でいられたら俳優という仕事でも一番強いですし、人としても、何があっても「防衛」し過ぎていないというか。そういう素の強さが持てたらかっこいいなと思います。

─でも、原田さんにはずっとそういう自然体なイメージがあります。

原田:私はすぐ不安になることの方が多かったんですよ。仕事が始まるずいぶん前に緊張し始めて、何も言えなくなってしまうこととかつい最近までありました。でもそうやって緊張している時間がもったいない、結果は一緒だしそんな時間はもう要らない!というふうに意識を変えるようにしたら、去年、女優としてある仕事をした時に、ひとつ乗り越えられた達成感があって。ちょっとずつ変わってきている、今はその途中にいますね。

─それってゴルフを始めたことも影響していますか?

原田:あるかもしれません。確かにゴルフは力んで打つより、力を抜いて打った方がよく飛びますからね。歌もそう。「何かコツがあるはずだ」と思って、実は今さらながらボイストレーニングにも通っているんです。自分の声をもっとよく知り、可能性を見出したいし変化を楽しみたいなと思っています。



原田知世
『fruitful days』
発売中
視聴・購入:https://Tomoyo-Harada.lnk.to/fruitful_days


初回限定盤(SHM-CD+DVD)


通常盤(SHM-CD)

【CD】
01. 一番に教えたい (作詞:高橋久美子 作曲:伊藤ゴロー)
02. ヴァイオレット作詞・作曲:川谷絵音
03. 邂逅の迷路で 作詞:高野 寛 作曲:網守将平
04. 真昼のたそがれ 作詞・作曲:辻村豪文
05. 守ってあげたい 作詞・作曲:松任谷由実
06. 鈴懸の種 作詞:高橋久美子 作曲:伊藤ゴロー
07. Like This 作詞・作曲:伊藤ゴロー
08. アップデートされた走馬灯 作詞:鈴木慶一 作曲:THE BEATNIKS
09. シンシア 作詞:原田知世 作曲:Ulf Turesson, Johnny Dennis

【DVD】※初回限定盤のみ
fruitful days - tiny performance
・くちなしの丘
・一番に教えたい
・Like This


『原田知世 40周年アニバーサリーツアー2022』
2022年6月16日(木)大阪 オリックス劇場
2022年6月18日(土)愛知 名古屋市公会堂
2022年6月20日(月)、21日(火)東京 Bunkamuraオーチャードホール
全席指定¥8,800(税込)※未就学児童入場不可
チケット一般発売日:2022年4月16日(土)

原田知世 公式ページ:https://www.universal-music.co.jp/harada-tomoyo

タグ:
 
 
 
 

RECOMMENDEDおすすめの記事


 

RELATED関連する記事

 

MOST VIEWED人気の記事

 

Current ISSUE