Eidlo Allergyが語る、マニアックな構成とポップスの融合を目指す姿勢

―4月13日に2ndデジタルシングル「街色の境界線」が配信リリースされました。1ヶ月ほど経っていますが、反響はいかがですか?

「街色の境界線」は、ちょっと構成的にマニアックというか、変わった曲だと思っていたので、リリースしたときに「受け入れがたい感じで捉えられるかもしれないな」と思っていた部分があったんです。でも意外と、すんなり聴ける良い曲だって言われることが多くて、安心している感じはあります。

―どんなストーリーを描いた曲なんですか。

小学校で転校しちゃった女の子がいるんですけど、その子と中3の夏休みに家の前ですれ違ったんですよ。そのときの「あれ!? 今のってあの子だよな」っていう懐かしい感じというか、「今ああいう感じなんだ」とかちょっと切ない感じを、恋愛風に歌詞にして落とし込んだ曲です。



―歌詞に〈黒南風の風が薫る頃〉とか、季語を入れている感じが素敵だなと思いました。こういう歌詞はどこから影響を受けているのでしょうか。

ゲスの極み乙女。にハマってよく聴いていたことに影響されているのかなとは思いますけど、あんまりハッキリと「この人の詞に影響を受けた」という自覚はないですね。

―音楽の他に、自分の中で影響されているカルチャーってあります?

小さい頃からディズニーランドに行ったり映画を観たりしていたので、そういうファンタジー的な感覚は影響されているのかなって思います。

―ということは、自分の経験じゃない想像の世界を曲にすることもある?

それはあります。「この曲はこの曲のアナザーソング」みたいな感じで、単体として聴ける曲だけど、関連された曲というのはいくつか存在したりはします。

―「街色の境界線」は、サウンド面ではどんなことを考えて作りましたか。

イントロのベースラインがなめらかに進んでいくんですけど、それに反してギターは記憶が呼び戻されるように同じフレーズをリフレインする感じで表現しています。

―ギターの音作りのこだわりは、どんなところにありますか。

「街色の境界線」を以前にデモとして出したときは、ジャズマスターを使っていたんですけど、指盤が壊れて使えなくなってしまって。あのジャキジャキ感を今使ってるギターで出せないかなと思って弾きました。基本的に、太くなりすぎず細くもなりすぎない絶妙なラインの音作りをしています。

Rolling Stone Japan 編集部

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