N0NAMEが語るライブへのこだわり、乗り捨ての車一台で上京してからの5年間

-5者5様のキャラクターがよく分かりました。あと、本当に友達なんだなと。なんでそんなグループに成り得たんですかね?

ATSUYA:それぞれが友達を紹介していくような流れで、それでみんなで遊んで旅行へも行ったりして。そういう関係値からグループになっていった感じなので、そもそも仲良くなっていなかったら絶対に組んでないグループなんですよ。

-そういうダンス&ボーカルグループって珍しいですよね。それこそ運営の方があれこれ決めて、それにメンバーが従って活動していくパターンが多い中で、N0NAMEはまるでバンドのような成り立ち方をしている。

Toki:たしかに、感覚はバンドに近いかもしれないです。N0NAMEはたまたまダンスとボーカルをやっていた人たちが集ったんですけど、わりとスピリットはバンド的なんじゃないかなと。とにかくライブがしたくて結成したグループですし。

ATSUYA:言ってしまえば、今もアイドルグループみたいなところはあるんですけど、N0NAMEの前のグループは構造がすごくアイドル的だったんですよね。本当に決められたことしか出来ないし、パートを与えられて「ここに移動して、ここで歌って」と指示されて、衣装も用意されたものを着て、MCも「これを話して」みたいな感じで決められていたので、その経験はもちろん身にはなったんですけど、楽しくはなかったんですよね。それで「自分たちでグループを作ろう」となっていったので、たしかに他のダンス&ボーカルグループとは成り立ち方が違うかもしれない。

-ほとんどのダンス&ボーカルグループがそれこそ運営から指示をされて、それにどう応えていくか。という構造で活動している中で、今語ってくれたN0NAMEの成り立ち方って革命的ですよね。

Toki:そういう意味では、今っぽいかもしれない。最近は独立して自分たちで事務所を作って活動しているアーティストが多いじゃないですか。そうした時代性にちゃんと沿っている。アーティストの方々がよく「やりたいことをやって売れるのがいちばん」って言いますけど、僕らはそれこそメンバーで歌割りも立ち位置も決めたりしているので、このままもっと売れたらまさに「やりたいことをやって売れました」と言えるわけじゃないですか。

-前の事務所から独立して、自分たちで新しいグループを作るときってどんな気持ちだったんですか?

Toki:最初は本当に「飲みに行こうぜ!」みたいな感覚だったんですよ(笑)。とにかく「このメンバーでやろうよ!」という気持ちが強くて。

HIROSHI:ただ、前の事務所に所属したまま組んじゃったので、めちゃくちゃ怒られました(笑)。

Toki:HIROSHIがすっごい怒られてました(笑)。でも、怒られるぐらいだったら、もう事務所を抜けて東京へ行こうと思って。乗り捨てのレンタカーを借りて、キャリーケースに荷物詰め込んで、まだSEIRAが加入する前だったので、4人で上京したんです。で、みんなで同じ家に住んで。言ってしまえば、ノリで東京まで来ちゃったんですよね。

Rolling Stone Japan 編集部

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