iriが語る、音楽ジャンルのクロスオーバーの捉え方

―「friends」はアンコールで初披露されました。これは文字通りお友だちについて歌った曲なんですか?

iri:この曲は「メルセデスAMG SL」とのタイアップ曲ということで、“開放感”とか“アーバン”、“情熱”とか、色んなキーワードがある中で、どういう曲にしようか考えてたときに、たまたま友だちと仕事の話とかをしていたんです。その話の中で、抜けきれない感じ、停滞している感じ、「なんかモヤモヤしてるよね」って友だちと言い合っていて。そういう友だちの想いも汲みながら、今の自分の心境も合わせて書いて行きました。この前のワンマンのときもファンのみなさんにお話ししたんですけど、みなさん人それぞれ、なかなか抜け出せないシーンもあると思うので、そういう場面で聴いて欲しいなって思います。

―そんな状況のときこそ、〈僕らシャイな時ほど 壊れちゃいな いっそもう〉みたいな気持ちでいようというメッセージを込めている?

iri:はい、曲を書いたときはそういうマインドでした。

―タイアップ曲を作るときは「こういうイメージで」というキーワードを渡されることが多いのでしょうか。

iri:タイアップによっては、「こういうワードを入れてください」ということもありますね。でも今回はそういうことはなくて、若い世代には敷居が高いイメージの「メルセデスAMG SL」という高級車を、憧れだけじゃなくてもっと若い人にも乗って欲しいという思いがあるということを、メーカーの方からお聞きしたんです。そういうことも想像したりしながら、自分なりに表現しました。

―MVも拝見しましたが、運転席に座っているシーンもありますよね。車は運転されるんですか?



iri:じつは、免許を取ってる最中なんです(笑)。なので動いてはいなくて、運転席に座ってるだけなんですけど。

―そうなんですね。免許取得中にいきなりベンツの運転席に座ってしまうという(笑)。

iri:そうなんですよ(笑)。機能がたくさんあって、ボタンがいっぱい付いていて「すごいなあ」ってただただ見てました。

―MVでは背後で多くの人が踊っていますけど、どういうイメージで作られたのでしょうか。

iri:まず、車を使ってどう撮影するかという監督のイメージが軸にありました。今回の曲「friends」に関して自分では、「友だちを巻き込んで一緒に進んで行こうよ」みたいな曲という認識ではなくて、どちらかというと友だちに向けてメッセージを伝えているという曲になっているんです。なので、1人1人の想いがしっかりあるMVにしたいという気持ちはありましたね。

Rolling Stone Japan 編集部

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