iriが語る、音楽ジャンルのクロスオーバーの捉え方

―2022年11月12日(土)になんばHatchにて開催されるライブイベント「MAGIC HOUR VOL.01」への出演について訊かせてください。「ヒップホップやR&B、ジャズやJ-ロックなどのジャンルをクロスオーバーさせたイベント」というテーマでアーティストがラインナップされていますが、iriさんは普段活動する上で、音楽のジャンルって意識していますか?

iri:「iriさんのジャンルって何ですか?」って訊かれると、結構困っちゃう感じはあるんですけど、自分のルーツみたいなものは、ブラックミュージックとか、両親が聴いていた曲とか、色んな音楽があって、それが混ざり合って今自分の曲が出来ているのかなっていう気がするので、ジャンルという意味ではあんまり意識していないですね。

―ということは、“ジャンルのクロスオーバー”というのは、以前からiriさんご自身の中にあるという感じですか。

iri:はい、そんな感じだと思います。

―もともと、ジャズバーでの弾き語りからミュージシャンとしてスタートしているんですよね。

iri:そうです。ジャズバーとかカフェみたいなところで、1人で小さいスピーカーを置いて弾き語りをしていたところから始まりました。学生の頃からJ-POPとかいろいろ聴いてきましたし、もともと「絶対ヒップホップがいい」とか「絶対R&B」とかっていうことはなくて、ロックも好きだったし、嫌いなジャンルとかはないですね(笑)。良いなと思った音楽はジャンルを問わず好きで、色々聴きながら活動していました。

―今回のイベントには、ラッパーもバンドマンもいますが、これまで共演した方っていらっしゃいますか?

iri:ヨギー(Yogee New Waves)は対バンしたことあります。BIM君はフェスやイベントとかでご一緒したことはあると思うんですけど、まだ直接お会いしたことがなくて。今回はBAND SETということですごく気になります。

―こういう他のアーティスのファンもお客さんにいるシチュエーションって、普段のライブとはだいぶ気持ちも違いますか。

iri:だいぶ違うと思います。それに、会場によっても違いますね。野外フェスなのか屋内なのかでテンションも変わったりします。でも、今回のラインナップはわりと聴いてくれている方が世代的に近いんじゃないかなと思うし、界隈的にも近いと思うんです。なので、アウェイな感じにはならなそうだし、楽しそうだなって思います。

―iriさんがライブ中に一番テンションが上がる瞬間ってどんなときでしょうか?

iri:私、聴いている方々の動きとか表情とかめちゃくちゃ見るんですよ。この間の国際フォーラムとかもそうでしたけど、会場が広くてもステージからは良く見えるんです。お客さんの様子を見ながら、それにまた刺激されてパフォーマンスが変わったり、モチベーションが上がったりすることが結構あるので。今回のイベントはどんなノリなのか楽しみです。

―国際フォーラムのワンマンライブのときは、お客さんのどんなところに刺激を受けましたか?

iri:国際フォーラムで踊ってるライブってあんまり観たことがなくて。椅子もあるしゆったり聴けるので、わりとみんな手を上げるぐらいだと思うんですけど、この前のライブではみんな結構自由に踊っていたので、そういう姿を見ると自分も開放されますね。私がパフォーマンスして、そこにみんなが乗っかって自由に踊って、みんながノッてるのを見て私も乗っかるみたいな(笑)

―相乗効果があるんですね。今回のイベントの見どころや楽しみにしていることは他にありますか。

iri:今の時点でまだセットリストは決めていないんですけど、「friends」はやる予定なので、楽しみにしていて欲しいです。あとの曲はこれから考えます(笑)

Rolling Stone Japan 編集部

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