PassCodeが語る、可能性を解き放つグループの新機軸

感謝を伝えられる状況になった

―「SIREN」は今年たくさん歌ってきて、すでに変化が生まれていると思います。ライブで聴いてる側も曲に馴染んできているとは思うけど、それは皆さんのパフォーマンスが変わってきていることも影響しているんじゃないかなと思って。

大上 「SIREN」はPassCodeの中では明るめの曲なんですけど、この体制になってから武道館を終えて自由になったからこそのびのび歌えるんかなと思ってて。今やってるツアーはライブ中も自然と笑顔になることが多くて、もし今回が今まで回ってきたのと同じように壁を感じるようなツアーだったとしたらあまり馴染まんかったんじゃないかなって。今年やからこそ、今の解放されたPassCodeだからこそ、この雰囲気で歌えてるんかなというのは感じます。

―ああ、それはすごくしっかりくる言葉ですね。

南 最初は晴天ぽい曲だと思ってたけど、やればやるほど曇りっぽくなってくるのがPassCodeだなって。初めて披露したときは野音と曲の雰囲気があいまって青空の気持ちで歌ってたけど、Zeppでやると雨のシトっとした空気を感じるんですよね。まだ音源を聴いてない人もいると思うし、いまだに「どんな感じやろう?」って思ってる人もいると思うので、リリースしたら早くやりたいですね。

―この曲って最後のサビで2度転調するところまで含めて物語のような流れで聴かせる楽曲だと思うんですよ。

南 ファンの方の中にも「SIREN」をZeppで観てイメージが変わったという人がけっこういました。「こんなに盛り上がれる曲だとは思ってなかった」って。だからリリース後にやればもっとよくなると思います。あと、私は「Clouds Across The Moon」が好きです。



―それはどういうところが?

南 個人的には、メロディを聴いて一発で覚えられるPassCodeの曲ってそんなに多くないと思ってて、実際レコーディング前に何回も聴いて覚えることが多いんですけど、この曲は久しぶりに一発で耳に残って、「いいやん!」って思いました。

―さて、このEPを引っ提げて2023年が始まります。どんな一年になりそうですか?

南 こないだ来年のスケジュールが決まったんですけど、めっちゃ忙しくなりますよ。今年後半はすごくヒマで月に2回ぐらいしかライブがなくて、「ライブやらんと人生退屈になるね」ってメンバーとも話してたぐらいなんですけど、来年は忙しいです。もう、ガンガン予定を詰めてもらいました(笑)。あと、ファンの方に喜んでもらえるようなイベントもやることに決めたので、そういうのも楽しみにしていてもらいたいですね。

―南さんは特になんですけど、ファンに喜んでもらえることをやりたいという想いが最近すごく強くなっていませんか?

南 もともとファン思いなんですよ? ただ、これまではPassCodeとしていろいろやらなきゃいけないことがあって。たとえば、武道館までにPassCodeのことをもっと広く知ってもらわないといけないとか、これは絶対に実現しないといけないとか、こうしないとPassCodeが落ちたように見えてしまうとか、そういう自分の中のノルマみたいなのがけっこうあったので、どうやったらファンの方が喜んでくれるかっていうことを優先してしまうとどうしても理想に追いつけないと思ったんです。だから、すごく申し訳ないなと思いながらも理想を追い求めていたんですけど、今はようやくこれまで見てきてくれたこと、好きになってくれたことに対して感謝を伝えられる状況になってきたんです。今だからできるってことがいっぱいあります。

―そういう企画が来年は目白押しだと。MEGA VEGASの出演も決まりましたし。

南 そうだよ!

全員 (拍手)

有馬 会場が地元なんですよ! 学生時代にライブをよく観に行っていたステージに立たせてもらうことがPassCodeに入ってからすごく多いんですけど、それの究極系というか。気合を入れて臨みたいと思います。

―イベントだけじゃなくて、会場に対しても気持ちがあるんですね。

有馬 大きいイベントをやる会場って家から遠いから早起きしていくイメージがあるじゃないですか。でも、ここは家から近いんですよ。家から近いのに会場はデカいっていうのが不思議な感じがします。

南 私と(高嶋)楓は3回開催されてるうちの全部に行くことになる。初回は楓とふたりで観に行って、2回目は出演させてもらって、今回も「前回出てるから今回は無理かな……?」と思ってたら出させてもらえるから全通や!

高嶋 バス乗り継いで行ったもんな。自分たちが出るなんて想像もしてなかったもんな。普通に楽しみに行ってた。

―「これでPassCodeを知った」という人が続出した前回みたいなことになればいいですね。

南 MEGA VEGASは自分たちの中でも特別やし、思い入れが全然違います。ライブのことってだいたい早くても本番1週間前ぐらいからふわっと考えはじめるんですけど、今回は今の時点でMEGA VEGASで話したいこととか、したいパフォーマンスのイメージがめっちゃ湧いてくるんですよ。

―まだまだ先なのに!

南 すごく楽しみなんだと思います。それぐらい特別です!



<INFORMATION>


『REVERBERATE ep.』
PassCode
USM
発売中

通常盤/初回限定盤共通 CD
01.Live your truth
02.SIREN
03.NOTHING SEEKER
04.Clouds Across The Moon

初回限定盤A Blu-ray/DVD
PassCode HIBIYA PARK 2022 at日比谷野外大音楽堂

初回限定盤B Blu-ray/DVD
PassCode Tour 2022 at KT Zepp Yokohama

https://passcode-official.com/

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