ALIが語る、アナーキーな音楽と描きたかった世界

ー今回のレコーディングで特に印象深かったエピソードも教えてもらえますか?

LUTHFI:「EL MARIACHI feat. MFS」って曲はだいぶ前から作っていたんですけど、本当に『エル・マリアッチ』って映画を見て歌詞を作りはじめて。



LEO:『スパイキッズ』とか『シン・シティ』を撮っているロバート・ロドリゲスって映画監督の作品で。学生の時に作った映画なんすけど、10人ぐらいのキャストで撮っているんですよ。だからか、さっき死んだやつが服を変えてもう1回死ぬシーンとかでてきたり。

一同:(笑)

LEO:ギターケースの中に銃が入っていたり、最高なんです。そのあと監督が有名になってタランティーノがプロデューサーに入ったり、アントニオ・バンデラスが主役だったり、ジョニー・デップが出ていたりすごい監督なんですけど、彼のインディー時代の作品がこの曲の元になっています。

―CÉSARさんの印象に残っているエピソードはありますか?

CÉSAR:『MUSIC WORLD』ってことで、いろいろな民俗音楽に触れるアルバムになったというか、ギリタリストとして初めてのことがたくさんできました。例えば、個人的にずっとフラメンコを勉強してきたんですけど、「CLIMAX BULLETS」でスパニッシュなアプローチができるなと思ってフラメンコギターを録ったり、「NO HOME NO COUNTRY feat. KAZUO,IMANI」はボトルネックで引き続けるってストイックなこともできて。アコギも今作で初めて弾いています。ALIではファンクが多かったので、カッティングだけとか、そういうのも多かったので。

ーかなりアプローチ方法が多彩になったと。

CÉSAR:僕は一番新入りで、それまでにやってきたALIの音楽があったので、こういう方向でやっていきたいんだろうなと勝手に遠慮していた部分があったんです。そうじゃなくて、こういうアプローチできますよ!って自分から持ち込んでやるようになったことが大きくて。自分の中では開花できたなと思うし、のびのびやりました。「EL MARIACHI feat. MFS」もギターソロをやったんですけど、ちょっとダサくないか?みたいなところまで自分でもキャッチーにしてみたりして。そういう挑戦が僕的にハマったんじゃないかなと思っています。

Rolling Stone Japan 編集部

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