ALIが語る、アナーキーな音楽と描きたかった世界

ーLEOさん的には、そういう2人の話を踏まえて、どんな作品になりましたか?

LEO:のびのびとストレスなく作れた作品かなって思います。セッションのスピードも早くなってきて。LUTHFIがちょっとビーガンだった時があって、頭がまわらなすぎてブチギレたときもあったりしたんですけどね(笑)。

CÉSAR:「MELLOW CRUISE」を合宿で作ったんですけど、LUTHFIさんの頭が完全に思考停止していて。

LEO:windows85って感じでね(笑)。

CÉSAR: LEOさんがブチギレながら、「ドレミファソラシドで言ったら、どの音出しているんだ?」って質問したら、「も」って(笑)。

一同:(笑)

LEO:みんな疲れていたけど、合宿で3日間みんな一緒にいるから疲れは平等なんですよ。最終日だし締め切りも近いから本格的に心配になってきて。真剣に調べてみたら、ビーガンを始めると、よくなることらしいんですよ。本当のビーガンで生きてくにはお金が相当必要だし、子供も生まれるしってことで諭したら、すっげえ喋るようになって。windows98くらいになった。そもそも85なんて存在してないですけど(笑)。

ーあははは。今作の音作りは生っぽさがありますよね。以前はもっとハイファイだったので。

LEO:もう1回生の音の暴力性をやりたくて。ストリングスが今回多かったから、風景を描くために、いつも一緒にやっている杏さん(須原杏)という人と、そういう攻め方をしましたね。ハイファイに攻めた実験の時期があったからこそできた音作りだと思います。

ー1stアルバムがリリースされたばかりですけど、先ほど言っていたみたいに次作の構想ももうあるんですよね。

LEO:俺はタイアップとかでも1、2曲でいいところを3曲作るんですよ。自分がライバルになるというか。なので、ディスコのアルバムを作りたいのに、ディスコじゃない曲を作っちゃうんです。それがまた良かったりするので困っているんです。音楽が好きすぎて毎日コロコロ変わっちゃう。嫌になりますよ(笑)。だから今祈ってます、ディスコに決まりますようにって。自分でもいろんなエンジニアの人に聞いたりして、どうやったら力を抜けて格好よくいられるか研究していて。1枚目、2枚目、3枚目って変わりながら、どうフレッシュに保てるのかって。それが今楽しいですね。

Rolling Stone Japan 編集部

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