マシュメロが語る、「今の時代」に合ったEDMアルバムを作る理由、ヘルメットの秘密

マシュメロ

さいたまスーパーアリーナで開催された「GMO SONIC 2023」の初日、1月28日のヘッドラインで出演するために、約4年ぶりとなる来日を果たしたマシュメロ。この来日を記念して、2021年にリリースした4thアルバム『Shockwave』が、マシュメロのオリジナル・アルバムとしては全世界初となるCDリリース『Shockwave[来日記念盤]』として、1月25日に日本で発売となった。

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このアルバムはグラミー賞にもノミネートされた作品で、エレクトロニック・ミュージック界の様々なプロデューサーたちとのコラボで作られたEDMをベースに、ミーガン・ジー・スタリオンやジューシー・Jを客演に入れた、ヒップホップ色の方も強い意欲作となっている。マシュメロは音楽活動の他にも、大人気ゲーム「フォートナイト」内で史上初のコンサートを行ったり、NFLおよびESPN『マンデー・ナイト・フットボール』のテーマソングをリミックスしたり、2022-23 NFLシーズンの音楽キュレーターに任命されたり、コカ・コーラとのコラボで自身の限定フレイバーを出したり、YouTubeで料理番組やゲーム番組をホストしたりと、多方面での活躍も話題になっている。GMO SONIC 2023の出演前にマシュメロにインタビューを行った。

―本人を目の前にして、いきなり聞きたいのですが(笑)。マシュメロのヘルメットは何で出来ているのですか?

マシュメロ 軽量プラスティックだよ。そこに3Dプリントを施してる。なるべく軽量を目指して作ったんだ。

―何年にも渡って改良を重ねてきました?(笑)

マシュメロ 毎年、改良を重ねてるよ(笑)。

―一番最初のヘルメットは何で出来ていました?

マシュメロ 一番最初はヨガマットで作ったんだ。それでライブをやることはなかったけどね。2個目のヘルメットの時にライブをやったんだけど、重さが14ポンド(約6.35キロ)もあった。ちなみに今のヘルメットは34ポンド(約1.36キロ)だから、2個目のはめちゃくちゃ重かったことになる。制作費をかけられるようになってから、どんどん改良されたし、軽くなっていった。最初の頃はライトも付いてたんだけど、あれは重すぎたね。

―前回の来日からは4年経ちましたね。

マシュメロ 日本にはずっと来たかった。だから今回はスゴく楽しみにしてるんだ。

―2016年から2019年までは毎年来日していましたよね。

マシュメロ そうそう。大きなフェスにも出演したし、ナイトクラブでもプレイした。初来日は渋谷のクラブだったと思う(注:2016年のT2 SHIBUYA)。

―日本に来る時、いつもやりたいことは決まっていますか?

マシュメロ ショッピングは大好きだね。でもそれ以上に、新しい食のスポットを見つけるのが好きなんだ。新しい寿司屋を見つけたりとかね。昨夜は初めて日本の焼肉を食べたんだけど、LAの焼肉の10倍は美味しかった。目からうろこの食体験になったよ。

―ちなみに、YouTubeでやっている料理番組では、寿司のカリフォルニアロールを作りましたよね。

マシュメロ ちょっと難しかったけどね。日本食は大好きだから、料理にもトライしたいよ。

―アルバム『Shockwave』について聞きたいのですが、このアルバムは初めて日本のレーベルから出したもの(日本配信のみ)で、しかも今回日本で、全世界初のCDリリースをしました。日本で特別なことをやろうと思った理由は何でしょうか?

マシュメロ 日本のチームと組んで仕事ができてるのは素晴らしいし、僕自身、CDで音楽を聴いて育ったようなものだから、CDで出すというアイデアを形にできたのは最高なんだ。今の時代、ある曲を聴きたければ、オンラインでその曲単体で購入することができるよね。でも昔は曲を聴きたかったら、CDを買わなきゃいけなかった。僕はCDを買って、すぐに家に帰って聴くのが楽しみだったんだ。



―そういうのもあって、今回CDを作りたかったんですね。

マシュメロ 昔はウォークマンを持ってたから、それで音楽を聴いてたよ。僕の音楽はウォークマンとともにあったと言えるね。若い時はそれでよくブリンク182とかSUM 41を聴いてた。CDには良い思い出がたくさんあるんだ。

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