中嶋ユキノが破った自分の殻、新作で表現した嘘偽りのない自分

ーそして、先程お話し頂いた「All or Nothing」に続いて、6曲目「新しい空の下で」。こちらはユキノさんにとってどんな存在の楽曲になっているんでしょう

この曲はずっと温めていた曲なんですけど、歌詞を浜田さんと共作させて頂きました。その歌詞の中にも出てくるんですけど、生きるということ、愛するということ、守るということ、希望……そして、人生の終わりの向こう側はどうなっているんだろう。誰もが日々色んなことに対して不安になりながら、葛藤しながら生きていると思うんですけど、でも、明日が来るかどうかも分からない。未来がどうなっているかも分からない。それは誰にも分からないわけですけど、その中でも最後に辿り着いた答えが「今、この瞬間をひとつひとつ積み上げていった先に明日と未来がある」ということで。そこを自分も信じたいし、これからもその気持ちを大切にしたいと思って書いた曲が「新しい空の下で」なんです。

ーどうしてそういう曲を書きたいと思ったんですかね?

好きなことをしているのに、好きな歌を歌っているのに苦しくてツラい。そういう瞬間もあって「私はこれからどうなっていくのだろう」と考える。そこにずっと答えを見出せずにいるんだけど、結局は毎日をひたすら一生懸命生き続けた結果が今に繋がっていて。であれば、今この瞬間をひとつひとつ大事にしていけば、なりたい自分や辿り着きたい未来へ近づいていけるんじゃないか。そういうことを常に思っていたんですよね。それで書いてからずっと温めていた曲なんですけど、2023年春のツアーをやるとみんなで決めたときに「そのツアーのタイトルは「新しい空の下で」だな。遂にこの曲を表題に掲げてツアーに出るときが来た」と思ったんです。

ーそんなユキノさんの音楽人生においても重要な作品を携え、全国をまわるツアー「中嶋ユキノ アコ旅2023 ~新しい空の下で~」。どんな旅にしたいなと思っていますか?

『ギターケースの中の僕』を携えたツアーもそうだったんですけど、ピアノボーカル、ギター、パーカッション、ベースの4人編成で全国をまわるんです。そして「アコ旅」ということで、もちろんアコースティックサウンドではあるんですけれども、私たちが奏でるサウンドはアコースティック+αというか、時にロック、時にポップス、時にバラード、時にシンプルなフォークと、本当にいろんなジャンルのサウンドが散りばめられているので、しっとりとアコースティックで聴かせるというよりは、みんなが元気になれる曲も盛り上がれる曲もある。というわけで、もちろん私がメインボーカルではあるんですけど、バンド全体で魅せていく感じになるので、初めての方もきっと楽しんで頂けるライブになるんじゃないかなと思います。

ー前回のインタビューで、日本武道館に立つことを夢として掲げていらっしゃいましたが、その想いは今も変わりなく?

そうですね。ただ、武道館でライブをやるということは、その前にホールをまわれるようになったり、いろんなストーリーをまだまだ歩んでいかなければならないので、本当にひとつひとつのアクションを大切にして、ひとりひとり聴いてくださる人たちを増やしていきたいと思っています。本当に「楽曲を皆さんと共有したい」という想いが強くあるので、この記事を読んで興味を持って頂けたらミニアルバム『新しい空の下で』を聴いて……ライブに遊びに来てほしい! 私たちの生の歌と生の音楽をぜひ体感しに来てください!



<リリース情報>



中嶋ユキノ
『新しい空の下で』
発売中
価格:¥1800+税

=収録曲=
1. はじまりの鐘
2. なんでなの!?
3. 誰かにそっと
4. 虹
5. All or Nothing
6. 新しい空の下で

<ライブ情報>

中嶋ユキノ アコ旅2023 〜新しい空の下で〜
2023年3月19日(日)宮城 仙台 darwin
2023年3月25日(土)福岡 ROOMS
2023年4月2日(日)北海道 札幌 cube garden
2023年4月8日(土)大阪 梅田 BANANA HALL
2023年4月9日(日)愛知 名古屋 BL cafe
2023年4月15日(土)富山 富山県民小劇場 ORBIS
2023年4月22日(土)広島 Live space Reed
2023年4月23日(日)岡山 MO:GLA
2023年4月27日(木)東京 SHIBUYA PLEASURE PLEASURE

Official HP:http://nakajimayukino.com/

Rolling Stone Japan 編集部

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