MIRRORが語る、香港初の大規模ボーイズグループ誕生の物語

-皆さん『Good Night Show 全民造星』をきっかけにMIRRORのメンバーとなったわけですが、あの番組で大変だったことなど今でも印象に残っているエピソードってありますか?

ギョン・トウ:当時は学生でお金もなかったので、会場へ行くタクシー代とか高くてツラかったんですよ。でも、最終的に勝ち残って賞金がもらえたから良かったなって。お金の話ですみません(笑)。

アンソン・ロー:自分は当時、ダンスを教える先生もやっていたので、コンテストに参加しながらそれをやっていたんです。なので、1日4ヶ所ぐらいの場所を行ったり来たりしなくちゃいけなくて、でもコンテストに遅刻することは許されないから、そのタイトなスケジュールを何とかしなきゃいけないことがいちばん大変でしたね。

ジェレミー・レイ:最初の参加者が99名で、最終的に12名が選ばれたんですけど、ということは、その過程の中で落ちていく人たちがたくさんいるわけじゃないですか。みんな物凄く真剣に頑張っているから「このまま最後まで勝ち残れるのか。次で自分も落ちてしまうかもしれない」という不安は常にありましたね。なので、審査を通過できるかどうかの結果を毎回毎回待っている時間がツラかったです。

ジョール・ラウ:参加していたみんなが夢に向かって頑張っている姿を見ていて、そういう人たちがどんどん落とされて参加者が減っていく。それはやっぱり悲しいんですよ。そういう意味では、本当に残酷な番組だったと今でも思っているんですけど(笑)、自分はラッキーなことにグループに加わることができて。そして、こうしてMIRRORのメンバーになれたことにはとても感謝しているし、残れなかった人たちの分も頑張らなきゃなと今も思っていますね。

-そんな困難を乗り越えたメンバーによって結成されたMIRROR。自分たちではどんなグループだなと思っていますか?

ジェレミー・レイ:これはK-POPやJ-POPの歌手の方々との違いでもあると思うんですけど、僕らはサバイバル形式のコンテストを乗り越えたメンバーではあるんですが、グループとして音楽的な訓練を受けてデビューしたわけではないんですよ。12人それぞれにバラバラのストーリーを歩んできていて、結果的にグループとして活動することになったので。ただ、だからこそ各自それぞれに得意な部分を発揮することができていて、その多面性こそが魅力的なグループになっている。MIRRORは12人の歌もダンスもそれぞれ違うから、12パターンの個性をお見せすることが出来るんですよね。そこは単純にトクだなと思っています。ファンの皆さんも常に新鮮な発見があって飽きないと思いますし。

Rolling Stone Japan 編集部

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