ケプラが語る4人の絆、「未来」を切り開くために完成させた新境地

ー今回2年ぶりとなる新作『This is 未来』では、サウンドやアレンジに関して今までのケプラにはないアプローチが見られる曲が多く収録されていますよね。そういったケプラの確かな進化を感じることができる一作になっていると思います。このタイトルや曲名にもある「未来」という言葉をテーマを持ってきたのには何か理由があるんですか?

ハヤト:最後の曲に「未来で逢いたい」って曲が入っているんですけど、曲名が先に決まっていたわけではなくて。それ以外の4曲の曲名が決まったところで、5曲目はなかなか題名が決まらなかったんですよ。なんで先にミニアルバムのタイトルを考えることにして。みんなで話し合っていく中で、ケプラにしかできないような「これぞケプラだ!」って思えるような5曲になったら最高だよねって話になって。それで最初『This is 世界』みたいなタイトル案が出たんですけど、それは違うなってことで『This is 未来』になりました。自分たちの未来にもこの曲があったらいいし、僕らとファンの関係を未来にまで繋げてくれるようなミニアルバムになればいいなとも思ってこのタイトルをつけました。

ーケプラの未来を期待させてくれるミニアルバムという意味でもこのタイトルはしっくりきますね。

柳澤:このアルバムが僕らの未来を切り開くような存在になってくれればいいなとは思いますね。これまでの自分たちの知識や経験をフル活用して作ったミニアルバムなので、今後の自分たちの道を照らしてくれるような作品になったらいいなと思います。

ー1曲目「OUR-AWA-HOUR!!」は疾走感あふれるロックチューンになっていて、恋愛とお風呂を掛け合わせた歌詞がすごく面白くて印象的ですよね。



柳澤:この曲は僕がお風呂に入っている時にできた曲なんです。この時期ちょうど長風呂するのにハマっていて。最初にサビかAメロがパッと思いつきで浮かんできて、そのままお風呂の中で全部作りましたね。タイトルを決める時にハヤトが「泡ってOURとかHOURにも掛けられるよね」言い出して。

ハヤト:全部響きがアワじゃんって思って(笑)。最初「AWA TIME」ってタイトルにしようと思って「私たちの時間」って意味にもなるしお風呂とも掛けられるってことで。でもよく考えたら「AWA TIME」ってダサいなって思って(笑)。そこからTimeもHourにしたら全部アワになるじゃんって思って、そのままのノリで「OUR-AWA-HOUR!!」って付けました。

柳澤:でも歌詞だけ見ると結構切ない曲なんですよ。お風呂で歌詞が全部浮かんできたのは不思議な体験でした。いつもはちゃんと作ろうと思って作ったり、電車に乗っている時に思いついたりはするんですけどお風呂の中は初めてでした。

ー2曲目の「プラン B」では、カウベルやタンバリンが入っていたりギターのフレーズとかが全体的にカントリーっぽいアレンジの曲になっていますよね。

柳澤:この曲はケプラの引き出しをさらに広げてくれた楽曲だと思っています。今までケプラはこうあるべきだって枠に囚われていた部分があって。でもこのミニアルバムを作ってく中でケプラってどこまでやってもケプラなんだなって思えたというか。この曲はカントリーっぽくしようと思って作ったわけじゃなくて、それぞれの曲に対して最適なアプローチをしていく中でだんだんこういうアレンジに近づいていったんです。最終的にこのアレンジで落ち着いた時に、こんなにサウンドも入っている楽器も違うのにケプラっていうものが根本的にはちゃんと残っていたんですよね。この曲をきっかけにもっとやっていいんだって思えて、その後に作った曲もその曲に寄り添った最適なアレンジができたかなって思います。

ー「プラン B」の歌詞からは、主人公の不器用だけどどこまでもピュアな恋心が伝わってきますね。

柳澤:ストーカーチックで独占欲の強い主人公が多分いて、その主人公が好きな女の子は別に自分のことは好きじゃなくて他に別の人がいて絶対に実らない恋。もっともっと強引に行きたいけど、結局できないっていう曲ですね。

Rolling Stone Japan 編集部

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