ケプラが語る4人の絆、「未来」を切り開くために完成させた新境地

ー3曲目の「かさねる」はアコギから始まるメロウなバラードとなっていますが、この曲にはどういったメッセージが込められているのですか?

柳澤:この曲は、実は1番早い段階で僕がメンバーに送っていた曲なんです。1年前くらいに1度ライブでもやったことのある曲なんですけど、その時はまだしっくりきてない部分が自分の中であって。当時僕はエレキギターをこの曲では弾いていたんですけど、一旦寝かせておいて今回のミニアルバムを制作する話が出た時に、今の自分たちだったらもっと良く表現できるかもしれないなと思って再アレンジした曲です。それでギターをアコギに変えたり、あとレコーディングやミックスでは極力壮大になりすぎないように引き算を意識しましたね。

ー盛り上げすぎないことで歌詞の世界観にも合っているアレンジになっていますよね。

柳澤:曲の意味的には、一人で歩く家までの帰り道でちょっと昔の恋を思い出しているって感じになっている。そういう繊細な部分にアプローチできたなって思いますね。

ーコードのアレンジに意外とトリッキーな部分がありますよね。

柳澤:結構転調するんですよ。転調する曲を作ってくるとけんたが嫌がるよね(笑)。

けんた:嫌です(笑)、すごく作りにくいんで。

ー(笑)。確かに弦はポジション覚えるのとかが大変そうですよね。曲作りは律希さんが送ってきた弾き語りのデモを元にスタジオで合わせる時にどういったことを意識しながら自分が出す音を探っていくんですか?

ハヤト:スタジオで律希の歌い方だったり、けんたのギターフレーズだったり他のメンバーの空気感をお互いに見合いながら少しずつ探っていきますね。みんなのアレンジがちょうど均衡するところを狙っていくような作業をしていますね。一発で決めるっていうよりかは結構時間をかけて進めていく感じですね。

けんた:僕もとりあえず家でギターフレーズを作るんですけど、スタジオでみんなと合わせながら探っていきますね。僕の中でやっぱ律希の歌を1番大事にしたいので、邪魔だなって思ったところはどんどん引いていく感じですね。

ー4曲目の「噂のツインズ」は遊び心が散りばめられていて聴いていてとてもワクワクします。中盤にあるギターソロの前にビートルズオーマージュっぽいコーラスが入ってくるのも好きです。この曲の制作はどのように行われたんですか?

柳澤:元々4曲目は全然違う曲が入ろうとしいたんですけど、それだと「未来」っていうメッセージにしっくりこなくて。レコーディングも進んでいる中どうしようってなった時に僕が急遽この曲で行きたいって言ったのが「噂のツインズ」だったんです。だからそれに合わせてみんなも急ピッチで1週間くらいでこの曲を仕上げてくれて。きっと「プラン B」や「かさねる」を通してその曲に合ったアレンジができるようになったからこそ、ここまで遊んでいるのにケプラらしい曲になったんじゃないかなと思います。

ハヤト:「噂のツインズ」は時間ない中でも楽しみながら作れた曲でした。楽器も持たずに口伝えでアレンジとか構成を確認して、そのまますぐスタジオで合わせて作っていく感じでした。最後にできた「未来で逢いたい」とは対照的な曲になっていると思います。「未来で逢いたい」は曲があったんだけどアレンジがなかなか決まらなくて、「噂のツインズ」は割とすんなりしっくりくるアレンジに辿り着きましたね。

Rolling Stone Japan 編集部

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