INUWASIにとってのターニングポイント―最近、INUWASIはすごく調子がよさそうに見えるんですけど、実際のところはいかがですか?すずめ 1年前に比べて環境が変わってるし、調子に乗ってるとかじゃなくて、ちょっとずつ確実に上に上がってるんだなっていう感覚はあります。今までなんて、対バンイベントでINUWASIの出番になったらフロアがスカスカになったりして、「あー、辛い、悲しい」って思うことがよくあったんですけど、今ではINUWASIを観てくださる人がいっぱい増えたので、そういったところで成長を感じます。
はのん 目に見えて状況が変わってきてはいるけど、それに満足することなく、ライブの回数が少なくてもたくさんの人を呼べるグループさんみたいに、もっと上を目指していけたらいいなという気持ちです。
すずめ(Photo by Daishi "DA" Ato)はのんまゆ(Photo by Daishi "DA" Ato)―状況が変わってきたと感じるターニングポイントはどこですか?カリヲリ 曲の方向性が変わって、ちょっとずついろんな人が聴いてくださるようになったあたりから、「INUWASIっていいよね」みたいな意見が増えてきたと思います。
―ということは、去年3月にミニアルバム『天秤』を出した頃?カリヲリ はい、その辺りからライブでのお客さんの雰囲気とか盛り上がり方が変わってきました。『天秤』に入ってる「Altair」とか「Planetes」みたいにちょっと明るめのポップな曲が多くなったり、振りが真似しやすくなったので、それでINUWASIのことを好きになってもらいやすくなったのかなって思います。
カリヲリ(Photo by Daishi "DA" Ato)
―たしかに、あとからこの作品を聴いた自分からすると、「なんでリリースされたときに知らなかったんだ!」と思うぐらいいい内容ですもんね。全員 ええ~!
イヴ うれしいことばっか言ってくれる!
イヴ(Photo by Daishi "DA" Ato)すずめ 去年の5月4日にあったSpotify O-WESTでのワンマンで「Altair」を初披露したんですけど、そのときはまだ「memento」みたいなダークな世界観の曲が多かったので、その頃から変わっていったのかもしれない。
―その後、7月に今やライブで欠かせない人気曲「Change」を含むシングル『X.O.S』、8月に『Fike in the light』がリリースされて、そこからまた評判が上がっていったわけですね。そういう変化に伴って自分たちの意識も変わっていきましたか? それとも変化に戸惑った?カリヲリ 変化にしがみつく状態になってしまってるかも。自分の場合は、ファンの人が「いいね!」って言ってくださる気持ちに追いつくようにしているというか。
―ここまで話を聞いていてなんとなく感じたんですけど、皆さん、根はネガティブだったりします?すずめ (ボソッと)みんな暗い……(笑)。
全員 (笑)。
すずめ 「雰囲気が暗い」ってよく言われます。
はのん でも、最近はけっこう笑顔が増えた。
すずめ たしかに、曲の方向性が変わってからライブがもっと楽しくなってるかもしれない。心から楽しめてるというか。関係者の方からも「最近、すごく楽しそうにライブしてるね」って言われるようになったし。
ライカ ファンの人からも、「最近、メンバー全員笑顔で楽しそう」って言われることは増えました。
ライカ(Photo by Daishi "DA" Ato)―がるむさんも変化していますか?がるむ ライブ中に「今日は普段見かけない方が多いな」と思ったら、そういう人たちにもっとINUWASIを好きになってもらうために積極的にレスを送ったり、表情をコロコロ変えて飽きさせないような工夫をしたりしてます。でも、自分のファンの人を見つけると普通に笑っちゃう。
がるむ(Photo by Daishi "DA" Ato)