麻薬中毒、性的暴行、SMプレイ、カニエの元カノが暴露した波乱万丈な日々

従来の共同親権という形にはとくに興味がないという。セレブ専用出会い系アプリRayaにも登録はしているが、めったに利用はしない。「どこにセレブがいるの?って感じ。今のところ投資家とか金融系ばっかりよ」。人生の大半でセックスを武器にせざるを得なかった彼女は、これまで同様、今もセックスにはほとんど興味がないそうだ。「プラス面よりもマイナス面のほうが多いでしょ――相手と親密にならなきゃいけないし、相手を自分のスペースに受け入れるとか、そういうことがついて回る」と本人。「経験上、セックスはすべてをダメにする。もしくは、全てをややこしくする。今の私の生活にはそんな余裕はないわ」。

実際のところ、彼女はこの先も予定が盛りだくさんだ。アップサイクル・ファッションをテーマにしたリアリティ番組では制作に携わり、は司会も務めることになっている。端役ながら、2021年の映画『No Way Out』で一緒に仕事をしたスティーブン・ソダーバーグ監督の次回作で不動産業者として出演し、最近撮影を終えたばかりだ(サフディ兄弟とは今も連絡を取り合っているが、近々一緒に仕事をする予定はないそうだ。「アダム・サンドラーとまた映画を撮っているけど、私にはお声がかからなかった。仕方ないわね」)。

また彼女が脚本を書いた映画も現在制作中だ。2人の若い女性がパパ活の男性をうっかり殺してしまうというストーリーで、つっこんでいえば、家族からの支援を断たれた若い女性が、世の中を渡り歩くためにどこまでできるかがテーマだと本人は言う。「いい車に乗っているお金持ちのパパがいて、その車を欲しがっている女の子が何らかの決断をし、一生涯それを背負って生きていくことになる。そんなところかしら」(オフレコだが、インタビューでは主役にしたい女優候補の話題も持ち上がった。多くは語れないが、いかにもジュリア・フォックス風で、常識離れしていて、同時に完璧な女優だそうだ)。

アンダロア氏の言葉を借りれば、これまでの人生で「サバイバルのメンタリティ」を身に着け、この先も活用し続ける女性にとって、脚本家デビューは願ったり叶ったりだ。『Down the Drain』にもそうしたメンタリティが如実に表れている場面がある。フォックスはマイアミビーチで、有名ラッパーのパーティにウェストと出かけていた。挑発的なダンスを踊っていたことをウェストの仲間からたしなめられ、しょんぼりしていたフォックスは、ウェストの姿を求めて「パーティドレスとブラジリアン豊尻手術の海」を見渡した。そこにいた女性たちは「みんな出世のタイミングを狙って、わざわざ背景に溶け込んでいる。あの子たちはパーティのお飾り、きれいだと言われる飾り物。私はそんなのもうこりごり。すでにチャンスはもらったし、いまさらモノ扱いされたくない。情緒不安定な男のエゴの原動力にされるのはまっぴらだわ」。

この文章を書いた時、あるいはウェストと付き合っていた当時、彼女をお人形扱いした老年のフランス人富豪アントワンを考えたか、とフォックスに尋ねた。彼女自身もいくつか相違点を感じていたそうだ。「前にも一度選ばれて、あらゆる恩恵を受け、その後全部失ったんだっけ(と考えていた)」と本人。「幸せにつながらないってことは自分でもわかっていたのね。1周回ってスタート地点に戻った感じ。待って、また同じ道を辿れって言われてるわって。でもそうじゃない。こんなことしなくても私は生きていける。私はもう大丈夫よ」。

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from Rolling Stone US

Akiko Kato

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