ブリング・ミー・ザ・ホライズンとBABYMETALが語る、スペシャルな「共演」の意味

「Kingslayer (feat. BABYMETAL)」のあるべき姿

ー2019年、BABYMETALのさいたまスーパーアリーナのライブにブリング・ミー・ザ・ホライズンがゲストで出た時は、ステージ上での両者の共演は無かったですし、当時はまだコラボ曲も存在しなかったですよね。今回NEX_FESTを日本で開催するにあたり、こういう形で「Kingslayer (feat. BABYMETAL)」を披露するということは、両者にとって大きな意味を持つのでは?

オリー:そもそも自分たちにとっては全てがクレイジーだった。前回日本でライブをやった時は、BABYMETALの巨大なアリーナ公演のゲストだったわけで。日本は他の国と比べてブレイクするのに時間がかかったけど、あの頃から少しずつ自分たちのファンも増えて、オーディエンスに受け入れられてきてるって手応えを感じることができた。BABYMETALのオープニングアクトができたのも最高だったし、小島秀夫さんや新川洋司さんといった「METAL GEAR SOLID」に関わっている人たちとの素晴らしい出会いがあったし、他にも本当に充実していて、一生忘れられない滞在になったんだ。そこから、こうしてまた日本に来て、今度はいきなり大規模なフェスのトリを務めて、BABYMETALにも参加してもらえたのが信じられないよ。当然、日本ではBABYMETALのほうが自分たちよりも断然人気があるのもわかっているし、他の日本のバンドにしてもそう。彼らが今回NEX_FESTに参加してくれて、ブリング・ミー・ザ・ホライズンを盛り上げてくれたのは、本当にうれしかった。

これまで何度も言っていることだけど、日本でライブをするのが好きなんだ。日本の文化もそうだし、何から何まで日本のことが大好きだからね。だからこうして、日本でこれまでで一番大きな会場でプレイできたってこと自体が信じられなかったし、さらにそこでこの曲を初めてBABYMETALと一緒にできたのも特別だった。こうしてBABYMETALと特別なつながりができたこともクールだし、日本と強いつながりができたって実感したし、もっともっと日本に来てライブをするだろうと確信した。だからBABYMETALにはすごく感謝しているよ。

SU-METAL:周りの関係者の方でも、2019年のBABYMETALのライブでブリング・ミー・ザ・ホライズンさんを好きになった人が結構いたので、「でしょ!」「私たちはこんなに素晴らしいバンドと仲がいいんだよ」って自慢してたんです(笑)。「Kingslayer (feat. BABYMETAL)」は、コロナ禍でライブができなかった時の支えになってくれた曲で、自分たちの軸であるライブ活動を封印している期間に、ブリング・ミー・ザ・ホライズンさんがこの曲をライブでやってくれて、すごくうれしかったんです。私たちは表に出てないのに、私のパートをみんなが歌ってくれてる映像を見て、「Kingslayer (feat. BABYMETAL)」を通してBABYMETALの存在を世界に示してくれてるんだなって思いながら、コロナ禍を過ごしてました。自分の故郷である日本が、彼らにとって特別だって言ってもらえることもうれしいし、私たちとのつながりを大事にしてもらえていることもうれしいなって思います。

オリー:アリガトウ。

ーこの曲のコリオグラフィーはNEX_FESTに合わせて新たに付けたものだと思うのですが、どんなテーマやイメージがありますか?

MOMOMETAL:この曲のコリオのテーマは「魂のぶつかり合い」で、ステージ上で2つのバンドのパワーをかけ算してお客さんにぶつけるイメージがあります。私たちもステージで、この後どうなってもいいくらいの覚悟とパワーを込めて踊りました。

Translated by Yuriko Banno

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