WONKがZepp DiverCityで本領発揮、長塚も復帰 愛と真心に溢れた「特別な一夜」

 
ライブはフィナーレへ、長塚の力強い訴え

2016年の記念すべき1stアルバム『Sphere』から漆黒のジャズファンク「h.v.c」では、MELRAWがフリーキーなサックスソロを轟かせ、続く「If」では赤い照明の下、井上がヘヴィなベースリフをヘッドバンキングしながら繰り出すと、フロアの熱気は上昇する一方。長塚がステージの端から端まで練り歩き、オーディエンス一人ひとりに語りかけるように歌うと会場は大歓声に包まれた。さらに、ピアノとストリングスをフィーチャーした「Signal」「Over」、夜に舞う蝶をイメージした「Butterflies」と美しく幻想的な楽曲を経て「Pieces」のエンディングでは、MELRAWのサックスと荒田のドラムによるバトルのようなセッションが繰り広げられ、この日のハイライトとなった。

「ラスト4曲、盛り上がってくれますか? 声がちっちゃいぞZepp!」と長塚が煽り、疾走感あふれるソウルチューン「Gather Round」を演奏すると、自然発生的にハンドクラップが巻き起こる。間髪入れず、宙を切り裂くような小川のギターソロが炸裂した「Heroism」、再び香取慎吾とのコラボ曲「Catharsis」と、ライブでの人気曲を畳み掛けた。


長塚健斗(Photo by 木原隆裕)


MELRAW、荒田洸(Photo by 木原隆裕)


小川翔(Photo by 木原隆裕)


江﨑文武(Photo by 木原隆裕)


井上幹(Photo by 木原隆裕)

「みなさん、本当に暗いニュースばかりで始まった1年だけど、みんなで明るくしていきましょう」と長塚が呼びかけ、本編ラストは「FLOWERS」を披露。鳴り止まぬアンコールに応え、再びステージに登場した長塚が先の能登半島地震について「今、音楽でやれることは少ないとは思いますが、いつかその時が来たら必ず(能登へ)ライブに行きます。いい思い出をたくさん作って、辛い思い出が少しでも薄まるようにしたい。だから諦めず生きていてほしい。一緒に生きていきましょう!」と力強く訴えた。


長塚健斗(Photo by 木原隆裕)

温かい拍手に包まれながら、「ちょっとでも明るい気持ちで帰りたいと思います」と長塚が言い、昨年12月に台湾出身のシンガーソングライター9m88との冬らしいドリーミーなコラボ曲「Snowy Road」を披露し、この日のライブを締めくくった。

本人いわく、まだ喉が本調子ではなかったにもかかわらず、おそらく居ても立っても居られない気持ちでステージに立ったのであろう長塚と、それを支えるバンド&サポートメンバー。そして彼らの思いを受け止め、熱い声援で返したオーディエンス。そんな愛と真心に溢れた一夜だった。


Photo by 木原隆裕

【写真ギャラリー】「WONK Live at Zepp DiverCity」(全33点)




「WONK Live at Zepp DiverCity」(配信ライブ)
チケット:3,300円
販売終了日時:1月17日(水)23:00
詳細・購入:https://zaiko.io/event/361861


「WONK Live at Zepp DiverCity」セトリプレイリスト

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